映画「X‐MEN」シリーズの最新作「X‐MEN:アポカリプス」(ブライアン・シンガー監督)が11日に公開された。今作は、「X‐MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年)、「X‐MEN:フューチャー&パスト」(14年)に続く完結編。歴史上最古のミュータントで、長い眠りから目を覚まして人類の堕落を知り、世界を破壊し“浄化”しようとするアポカリプスと、特殊な能力を持つX-MENの戦いを描く。ジェームズ・マカヴォイさんをはじめ、マイケル・ファスベンダーさん、ジェニファー・ローレンスさんらが出演し、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(15年)のオスカー・アイザックさんがアポカリプス役を演じ、日本語吹き替え版では俳優の松平健さんが声を担当している。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
紀元前3600年、神として君臨していた人類史上初のミュータントであるアポカリプス(アイザックさん)は、裏切り者の手で封印されてしまう。しかし数千年の眠りから目覚め、人類の堕落を知ったアポカリプスは、マグニートー(ファスベンダーさん)ら4人のミュータント「黙示録の四騎士」を集め、世界を破壊し再構築を始める。不穏な動きを知ったプロフェッサーX(マカヴォイさん)らは戦いを挑むが……というストーリー。
「X‐MEN」シリーズはヒーロー側だけでなく、敵にも個性的なキャラクターが続々と登場するのが魅力だが、今作に登場するアポカリプスは史上最強と呼ばれる存在であり、アイザックさんの怪演ぶりが作品を熱く盛り上げている。さらに新たな世代として前シリーズの主要メンバーであるジーンやサイクロップス、ストームが登場し、ナイトクローラーやクイックシルバーら若いX-MENたちの関係を濃密に描いている点も見逃せない。特にサイクロップス誕生の経緯に関して、苦悩しながらも成長する姿は見ていて感動ものだ。
シリーズをつなぐ要素をたっぷりと描いたためか、心なしかアポカリプスの存在がかすみがちなのは否めないが、総じて新旧のメンバーの絆が揺るぎないものとして確立されていく様子が見られ、3部作の完結編として申し分ない。VFFを駆使して描写された圧巻のバトルの先にある結末を見届けたい。11日からTOHOシネマズ スカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開。3D同時公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…
2012年から7シリーズにわたって放送されたテレビ朝日系の人気ドラマの完結作となる映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)のクランクアップ写真が公開された。主演の米倉涼子さんをは…
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…