藤井隆:“超高速”で終わった「関ケ原」を語る 「報告が怖くなった」

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NHK大河ドラマ「真田丸」に佐助役で出演している藤井隆さん=NHK提供

 俳優の堺雅人さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「真田丸」で、真田家に仕える忍び・佐助を演じている藤井隆さん。無口で献身的に真田家に仕える姿を見せてきた佐助だが、2日放送の第39回「歳月」では、長澤まさみさん演じるきりを前に突然、信之の悪口を冗舌に語り始めるなど、意外な一面も見せた。また、「関ケ原の戦い」が佐助の報告のみで“超高速”で終了したことが話題になった第36回「勝負」では、真田信繁や昌幸らへ西軍の敗北を知らせる役割を担うなど、重要な局面で存在感を示している。大河ドラマ初出演ながら、序盤から登場し続けている欠かせない存在でもある佐助を演じる藤井さんに、これまで演じてきた感想や関ケ原を“終わらせた”心境などについて聞いた。

 ◇「関ケ原」結果の報告は「荷が重かった」

 「真田丸」は、真田幸村の名でも知られている戦国時代の人気武将・真田信繁(堺さん)が主人公で、三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに脚本を手がけている大河ドラマ。戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。藤井さんは真田家に仕える忍び・佐助を演じている。

 初の大河ドラマ出演。草刈正雄さん演じる昌幸や信繁から使命を帯び、「はっ」と応える忠誠心のある忍び……それが作中での佐助のイメージだが、台本を一読した藤井さんは「何かを頼まれて『はっ』と言っているのは、すごくゾクゾクしました」と当時の心境を語る。周囲の反響もよく、先輩芸人らからも褒められた。「『はっ』と言っている場面がすごくおいしいね、と……。佐助っていいよね、と言ってくださるのはすごくうれしいですね」とほほ笑む。

 節目、節目で重要な報告をする佐助を演じる苦労とは……。藤井さんは「(報告をした)先を知らないわけですよね。だから、この(報告の)文一つで、というよりは……。そこに重きをおいてないかもしれないですね」といい、「(佐助は)毎回、信繁さんが欲しい瞬間に(文を)届けられているのか、そっちばかり気にしているかな……。(文を)読まれたらほっとするし。ついつい、ずっと手紙を見ちゃっているんですよね。汗で汚していないかな、とか気になってます」と“報告人”としての意外なこだわりも明かす。

 とはいえ、プレッシャーを感じる報告もあった。天下分け目の「関ケ原の戦い」は、佐助が信繁に、山本耕史さん演じる石田三成が率いる西軍の敗北という結果を報告して“超高速”で終了した。インターネットでもその斬新な描き方が話題を集めたが、藤井さんは「荷が重かったです(笑い)。でも、本当の彼の仕事ってそういうものですしね」と淡々と語るが、「報告するのが怖くなりました」とも。「お父さん(昌幸)ががくぜんとするのが分かっていたし。自分の一言で事が始まってしまったというのが……。本番が始まるまでは、荷が重いな、ぐらい(の気持ち)でした」と重責を担った心境を振り返る。

 ◇きりを前に突然冗舌に… 意外な一面も

 第39回「歳月」では、大泉洋さん演じる信之を「くそ面白くもない兄貴」などと表現するなど、きりを相手に突然、冗舌な一面を披露した。藤井さんは、脚本の三谷幸喜さんから事前に「佐助の部屋で、ある人にある人の悪口を言うシーンを書こうと思う」と明かされていたといい、「佐助の部屋というのがまずありえないと思ってたから、『楽しみですねえ』と言っていたら、本当に(台本が)上がってきてびっくりした」という。さらに「自分の部屋が1日だけでもセットにあったというのはうれしかった」と笑顔を見せる。しゃべった内容は信之の悪口だが、「きりさんに自分の心を開いているということが大事なのかな、と思いました」と語る。

 一方、信之への感情とは反対に、付き従う信繁への忠誠は厚い。最後に、信繁との関係について、藤井さんは「堺さんの顔で笑われたら、次もこの笑顔が見たいと思うから、下っぱ気質が燃える。何かお役に立ちたい、と思わせてくれる方」と“佐助”の表情でニヤリとした。

 NHK大河ドラマ「真田丸」は、NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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