女優の相楽樹さんが15日、京都市内で開催中の「京都国際映画祭」(同映画祭実行委員会主催)で上映された映画「スリリングな日常」の舞台あいさつに登場。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」で高畑充希さん演じる主人公・常子の妹、小橋家の次女・鞠子を演じ、話題を集めた相楽さんは、「もっと爪痕を残したい」と現状に満足していない様子で、ハリウッドなど海外での演技についても「すごい遠い話」としながら、「新しいことに挑戦するのは楽しいので、機会があれば」と目を輝かせていた。
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また相楽さんは今後、挑戦したい役を聞かれると、「21(歳)なので、今やれる役はやっておきたい。学生役もまだ多少いけると思う」と声を弾ませ、「自分よりも若い年齢、少し上の年齢と幅広く、いただける役をやっていけたら」と話していた。舞台あいさつにはお笑いタレントの渡辺直美さんもゲストとして登場した。
「スリリングな日常」は、都会の日常に潜むスリリングな出来事を描く四つの物語を、1本の映画として紡いだオムニバスムービー。相楽さんは、「パークアンドラブホテル」(2007年)で知られる熊坂出監督がメガホンをとった約10分の作品「不審者」に出演。グラフィックデザイナーの恋人・鈴木茂(育乃介さん)のほかに主婦で1児の母でもある関根歩(田中広子さん)とも恋人関係にあり、不審者に狙われる大学生・白石奈々美を演じている。
「京都国際映画祭」は、1997年から京都市内で開催されてきた「京都映画祭」を発展継承する形で2014年に誕生。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画、アート、パフォーマンス、工芸、演芸などあらゆる分野に対象を広げて京都から世界に文化を発信する。
3年目の今年のキャッチコピーは「京都上ル上ル(あがるあがる)」。映画部門はドキュメンタリーとサイレントを中心に上映され、ゴーストライター騒動の佐村河内守さんにスポットを当てた作品「FAKE」が話題を呼んだ森達也監督や喜劇王チャップリンを特集。また、アート部門ではマンガ家の蛭子能収さんの個展も行われる。よしもと祇園花月(京都市東山区)など同市内の複数会場で16日まで。
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