女優の江波杏子さんが7日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)で行われた、芳根京子さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「べっぴんさん」の新キャストの発表会見に出席。昭和30年代のジャズ喫茶の女主人役で出演することが明らかになった。当時を「ちょうど私が映画会社に入ってデビューしたころ。まさにこの時代を生きてきました」と振り返り、「きれいに撮ってもらいたい。シワは取れませんけど、いい意味で“シワ”をとって」とちゃめっ気たっぷりにスタッフへお願いしていた。
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江波さんが演じるのは、戦争で夫と息子を亡くしてから、1人でジャズ喫茶を経営してきた大村すず。ジャズ喫茶ではプロドラマーを目指す青年・河合二郎(林遣都さん)らが働いており、さまざまな経験から、若者たちを導いていくという役どころ。ヒロイン・板東すみれの娘さくら(井頭愛海さん)もジャズ喫茶を訪れ、大人の世界に足を踏み入れていく。
会見にはこの日、発表された新キャストも出席。江波さんは井頭さんや林さんらに「本当に可愛い。本当にいい男」と目尻を下げ、「こういう場所でコーヒーを飲んだり、本を読んだりという時を過ごしました。本当に懐かしい。(若者は)寂しさとか、痛みとかを持って、何かを求めて来るんだと思う。愛情をもってやらせていただきます」と語った。
さくらにジャズ喫茶を紹介するのは、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)の百田夏菜子さん演じる小澤良子の息子・龍一で、俳優の森永悠希さんが演じる。森永さんは「龍一君はミーハー。出てくるたびに『龍ちゃん仕方がないんやから』と(言われるような)愛されるキャラクターになれれば」とにっこり。また、高校には行かず、ジャズ喫茶で働く山本五月(さつき)を、朝ドラ初出演となる女優の久保田紗友さんが演じる。久保田さんは「朝ドラは、ずっと夢だったので、すごく光栄」と緊張ぎみの表情で語った。
「べっぴんさん」は、95作目の朝ドラ。神戸市に本社を置く子供服のメーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんをモデルにしたヒロイン・すみれの物語。戦後、焼け跡となった神戸で、娘や女性のために、子供服作りにまい進するヒロインと家族の姿が描かれている。NHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全151回を予定。
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