テレビ質問状:「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~」役を巡るライバルとの闘い

「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~」のビジュアル
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 WOWOWは「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。8月20日午後8時半からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~」の番組プロデューサーを務めたWOWOW制作部(制作当時)の大竹理香プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 ――番組の概要と魅力は?

 ロシアが誇る世界トップクラスのバレエ学校ワガノワに通う少女たちが厳しいレッスン、役を巡るライバルたちとの闘いをくぐり抜け、成長していく様子を描いています。早くから親元を離れ、精神的にも肉体的にもさまざまな試練をティーンのころから経験し、世界に羽ばたこうとする姿は、バレエをやったことのない人でも共感できると思います。

 ――今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 2年前に一度同じ少女たちのドキュメンタリーを放送しています。その時はバレエ学校卒業公演の主役を巡る少女たちの日々を描いたのですが、今回は「その後」。前回のフッテージを再編集し、卒業してから「次」を目指す様子までを新たに取材しました。

 ――制作中、一番に心がけたことは?

 テーマはバレエではありますが、ティーンエージャーながら世界のトップを目指す少女たちの心の成長も合わせて描ければと思いました。

 ――番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 番組で追った少女のうち1人が卒業後、独バイエルン国立バレエ団に進んだのですが、新芸術監督を迎えたばかりでさまざまな論議が巻き起こっている最中だったため、なかなかバレエ団の取材ができなかったのが大変でした。一般的にも、多くの少年少女たちがしのぎを削って役獲得を目指しているところ、特定の人に取材カメラが入ること自体、不穏な空気を巻き起こすようでした。

 もともと役を巡っての熾烈(しれつ)な争いを中心に「スポ根」的なストーリーを想定していたのですが、ライバルや誰かとの比較で……というよりは「自己」を確立し「少女」から大人のプロバレリーナとして羽ばたいていく過程を描けたと思います。

 ―-番組の見どころを教えてください。

 世界のトップを目指す人たちは、若年といえども芯が強いですし、ツィスカリーゼ校長をはじめ彼女たちを育成する人たちも真剣に叱咤(しった)激励するさまとそのやりとりは一つの見どころでしょうか。

 ――視聴者へ一言お願いします。

 バレエがお好きな方、やっている方、お子さんがバレエをやっている方はもちろんですが、目標に向かって進む少女たちの決意と生き方の視点からもぜひご覧ください。

 WOWOW 制作部(制作当時) プロデューサー 大竹理香

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