佐藤健:朝ドラ「半分、青い。」の鍵握る ヒロインと実年齢11歳差で幼なじみ役の起用の理由は?

NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の会見に登場した永野芽郁さん(左)と佐藤健さん
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NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の会見に登場した永野芽郁さん(左)と佐藤健さん

 俳優の佐藤健さんが、2018年4月から放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」で永野芽郁さん演じるヒロインの鈴愛(すずめ)と同い年の幼なじみの男性・律を演じる。永野さんは現在17歳で、佐藤さんは28歳と実年齢に“11歳差”があるにもかかわらず、同じ日に生まれた「幼なじみ」という設定。NHKの勝田夏子チーフプロデューサー(CP)は、「(律役は高校生から40代までを演じるため)40歳の男性は、20歳そこそこの男性には演じられない。大人の男性をカバーできる方」を意図したキャスティングだと明かした。

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 佐藤さんが演じる律は、鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、共に育った幼なじみ。互いのことを理解しているが、全てが対照的で、感情的な鈴愛と異なり、律はクールな理論派で、物心ついたころから鈴愛を気にかけて鈴愛から頼られるものの、彼女のおおらかさに励まされてうらやましく思う一面もある……という役どころだ。

 勝田CPは、律の起用について「ヒロインはオーディションで選んだので、(パートナーの)男性はしっかりとバリューのある方をお迎えしたいと思っていた」と説明し、高校生から40歳の男性を演じられ、知名度と実力を備えた俳優として、佐藤さんに白羽の矢を立てたと強調した。またドラマ「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)などの北川悦吏子さんのオリジナル脚本であることも意識し、勝田CPは「北川ドラマの恋愛にふさわしい方としてオファーさせていただいた」と佐藤さんは初の朝ドラ出演となるが、全幅の信頼を寄せている。

 佐藤さんについて、勝田CPは「北川さんと私も一度仕事をしたい俳優さんだった。演技に魂あるし、見た感じの爽やかさと、内に秘めた熱量、漂ってくる男気。仕事ぶりがストイックで真摯(しんし)。がっつり四つに(組んで)、ご一緒してみたいと思わせる」と絶賛した。

 その佐藤さんも、ヒロインとの年齢差を意識しており、会見では「いかんせん同じ日に生まれた設定が最大のハードル」と永野さんとの年齢差を気にしているようだったが、「最初をどう乗り越えようか。大丈夫っすよ。頑張ります」と気合を入れ直していた。佐藤さんの演技が、ドラマの成否を分ける鍵になりそうだ。

 「半分、青い。」は、ドラマ「ロングバケーション」などで知られる北川さんのオリジナル脚本。1971年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が、一大発明を成し遂げるまでの物語。少女マンガ家を目指してバブル期の東京に出た鈴愛は、シングルマザーとなって故郷に戻り、病気の母のために「ひとりメーカー」として扇風機を作ろうとする……というストーリー。放送はNHK総合などで2018年4月2日から。全156回。

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