2016年のカンヌ国際映画祭で大きな反響を呼んだ韓国発のサバイバルアクション映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(ヨン・サンホ監督)が、9月1日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。人間を凶暴化させる謎のウイルス感染者が増殖する特急列車を舞台に、幼い娘と2人、生き延びようとする父親の戦いを描く。いわゆる“ゾンビ映画”の一種だが、内容は濃く、スリリング。米国でのリメークも決定したというのもうなずける充実の仕上がりだ。
ウナギノボリ
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証券会社で働くソグ(コン・ユさん)は、幼い娘スアン(キム・スアンさん)と共に、釜山(プサン)で暮らす別居中の妻に会いにソウル駅から特急列車KTX101号に乗り込む。発車寸前、列車に一人の女性が駆け込んでくる。その女性は、人間を凶暴化させる謎のウイルスに感染しており、彼女が乗務員にかみついたのをきっかけに、ウイルスは次々と乗客たちに感染、車内はパニックに陥っていく……というストーリー。
日本の新幹線に当たる韓国の高速鉄道KTXの列車内が舞台。感染者はどんどん増えていくが、走行中のため飛び降りることはできない。そういった絶望的な状況の中、機転と行動力と根性でピンチを切り抜けていく主人公たちに、何度肝を冷やされたことか。とりわけ、彼らが別の車両にいる大切な人を救おうと、意を決して感染者の群れに飛び込んでいく場面では、手に汗を握らずにはいられなかった。それまで仕事にかまけ家庭を顧みなかったソグが、身重の妻(チョン・ユミさん)を気遣う中年男(マ・ドンソクさん)と行動を共にするうちに家族愛に目覚めていくなど、登場人物の心の変遷も丁寧に描かれている。はらわたが煮えくり返るほどの暴言や素行を見せるバス会社の常務(キム・ウィソンさん)の“悪役”ぶりも際立っている。
今作で実写映画監督デビューを果たしたヨン監督は、もともとは韓国アニメ界を代表するクリエーターで、社会性に富んだ作品で知られているという。今作も、単なるゾンビ映画、サバイバル映画で終わらせるのではなく、家族愛や仲間愛を描きつつ、政府の情報操作といった社会性をも持たせている。なお、今作の前日譚(たん)に当たる、ヨン監督による長編アニメ「ソウル・ステーション/パンデミック」が、9月30日から新宿ピカデリーほかで公開される。(りんたいこ/フリーライター)
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