西田敏行:俳優人生50年 「山路ふみ子映画賞」受賞に喜び

「山路ふみ子映画賞」の特別功労賞を受賞した西田敏行さん
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「山路ふみ子映画賞」の特別功労賞を受賞した西田敏行さん

 俳優の西田敏行さんが24日、その年の優れた映画や俳優らに贈られる「山路ふみ子映画賞」の東京都内で開催された贈呈式に出席。映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」や(李相日監督)での演技が評価され、「文化財団特別賞」を受賞した西田さんは「役者を生業(なりわい)として今年で50年になりまして、11月4日で古希(こき、70歳)を迎えました」と話すと大きな拍手が上がり、「子供のころに70歳のおじいさんというのは、ほとんど棺おけに足を入れかけた人たちに思えたのですが、その年齢に私がなるとは、なんか夢のような……どういったらいいのか」と話し、観客を沸かせた。

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 また、観客から質問を受けて、「今後どのような役柄をやりたいか」と聞かれた西田さんは、「役者としてずっとやっていきたい。(演じたい)一人として(政治家の)田中角栄さんを自分の体に通しておきたい」と話したが、「どうも周りが……二の足を踏んでる。面白い作品になるんじゃないかなと自分では思っている」と現状を話した。

 同賞は、元女優の山路ふみ子さんが日本映画振興のため私財で設立した「山路ふみ子文化財団」が主催し、今年で41回目。「映画賞」は映画「幼な子われらに生まれ」(三島有紀子監督)、「女優賞」は同作での演技が認められ田中麗奈さん、「新人女優賞」は映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で初主演を務めた女優の石橋静河さん、「映画功労賞」に映画製作会社のアルタミラピクチャーズ、「福祉賞」に映画「光」製作委員会、「文化財団特別賞」は女優の吉行和子さんと西田さんにそれぞれ贈られた。

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