注目映画紹介:「映画 中二病でも恋がしたい! ‐Take On Me‐」完全新作の劇場版は勇太と六花が日本中を愛の逃避行

劇場版「映画 中二病でも恋がしたい! ‐Take On Me‐」のビジュアル (C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会
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劇場版「映画 中二病でも恋がしたい! ‐Take On Me‐」のビジュアル (C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

 京都アニメーション制作の人気アニメ「中二病でも恋がしたい!」の劇場版「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me」(石原立也監督)が6日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。虎虎さん作、逢坂望美さんイラストの同名ライトノベルが原作。思春期にありがちな自意識過剰や妄想癖を指す俗語、中二病を卒業した男子高校生・富樫勇太と、中二病全開の女子高生・小鳥遊六花の恋模様を描く。

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 2012年10~12月放送のテレビアニメ第1期、14年1~3月放送の第2期、13年9月公開の劇場版に続く完全新作だ。共同生活を続ける勇太と六花。高校3年間近の春休み、六花の姉十花から、仕事が安定したことを理由に、イタリアへの家族移住予定を告げられる。六花と引き離されると焦る勇太。2人を心配した丹生谷森夏(にぶたに・しんか)らいつものメンバーに駆け落ちを提案され……というストーリー。勇太役の福山潤さん、六花役の内田真礼さんをはじめ、赤崎千夏さん、浅倉杏美さん、上坂すみれさんら声優陣が続投し、石原監督、脚本の花田十輝さんらメインスタッフも再集結している。

 突然やって来たピンチへの対抗策が「駆け落ち」というのは、元・中二病と現役・中二病の2人としてはとてもしっくり感じる。そこから始まる騒動に思いをはせるとニヤリとさせられ、その想像を上回る展開にハラハラ、ドキドキ。らしい“中二病展開”に、見ていて恥ずかしくも楽しい気分にさせられた。

 さまざまな交通手段を駆使して日本全国を逃げ回るシーンは、ロードムービーとまではいかないが、旅のムード満点。互いに時折見せる相手への心情にほっこりしつつ、胸キュンさせられる。肩の力を抜いて勇太と六花の恋の行方を見守りたい。(遠藤政樹/フリーライター)

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