坂口健太郎:テレビドラマ初主演「気合を入れていかないと」 “過去の謎”を追う刑事に

4月スタートの連続ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」で主演を務める坂口健太郎さん=カンテレ提供
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4月スタートの連続ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」で主演を務める坂口健太郎さん=カンテレ提供

 俳優の坂口健太郎さんが、4月スタートの連続ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(関西テレビ・フジテレビ系)に主演することが20日、分かった。坂口さんはテレビドラマで主演を務めるのは初めてで、初主演について「素直にうれしかったです。気合を入れていかないと、といった気持ちです」とコメントしている。

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 ドラマは、韓国のテレビや映画の総合芸術賞「第52回百想芸術大賞」などを受賞した作品「シグナル」が原作で、“現在”を生きる刑事と“過去”を生きる刑事の2人が謎の無線機を通じて、未解決事件を解き明かそうとするサスペンス。

 警察官の三枝健人(坂口さん)は、幼い頃に友達の女子児童が誘拐、殺害された事件で、女子児童を連れ去った謎の女を目撃した。しかし、そのことを警察に伝えるも誰にも相手にされず、事件は未解決のまま15年がたち、時効間近となっていた。そんなある日、廃棄処分されるはずだった無線機から聞こえてくる声を耳にする。その声のあるじは、健人と同じ事件を追う刑事で、事件に関する手がかりを話す。最初は信じられなかった健人だが、無線機越しの刑事から聞いた場所に向かうと、なんとそこには何者かの白骨死体が……。その後も、その刑事と交信を続けるうちに、健人は自分が無線機越しに会話する相手の刑事が、過去を生きている人間であることを知る。2人は謎の無線機を通じて、互いに協力し合い未解決事件を解き明かしていく……という内容だ。

 坂口さんが演じる健人は、城西警察署の警察官。幼い頃に起きた、自身が関わる女子児童誘拐殺人事件や兄が自ら命を絶つ原因となった過去の事件で心に深い傷を負い、警察を全く信用していない。冷静な判断力と観察力、そして独学で学んだプロファイリングの知識を持ち、いつか自らの手で兄の事件の真相をつかみたいと“内なる情熱”を秘めた芯の強い男……というキャラクター。

 ドラマの脚本は「結婚できない男」(同)などの尾崎将也さん。演出は「石の繭 殺人分析班」「水晶の鼓動 殺人分析班」(共にWOWOW)などの内片輝さんと、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「銭の戦争」(関西テレビ・フジテレビ系)などの鈴木浩介さんが務める。ドラマは4月から毎週火曜午後9時に放送。

 ◇坂口さんのコメント

 ――ドラマ初主演が決まった時の気持ちを教えてください。

 素直にうれしかったです。気合を入れていかないと、といった気持ちです。

 ――この作品について、どのように感じましたか?

 お話を伺った時は、すごく興味を持ちました。主人公の三枝健人を演じるのは、暗い過去もあるため、精神的に削られる役ではありますが、この作品、この役に挑戦してみたいと思いました。

 ――三枝健人という役については?

 人が動くエネルギーは、喜びだったりうれしさ、楽しさだったりと、いろいろあると思うのですが、健人の場合は、きっと怒りや憎しみがエネルギーになっている男なんだろうと思います。自分の中の正義をちゃんと持っているんですけど、僕自身が健人という役柄を見ていると、少し危うさも感じるし、心のどこかの部分がからっぽにも感じる。危うさ、虚無感を持っている男なんだろうと思いました。

 ――自身と三枝健人の共通点は?

 僕は、お芝居する時に役柄との共通点を探すのですが、健人とは“静かな情熱”のような、芯のあるところが共通点なのかなと思いました。あとは、僕自身気づかずに、冷静に人を見ているところがあるので、そこが健人と似ているところかなと思います。

 ――視聴者にメッセージをお願いします。

 ドラマはヒューマンサスペンスで、事件を解決するという要素だけではないので、見ている方々にもドラマに入り込んで一緒になって悩んだり考えたりしてもらいたいです。さまざまな事件が起きて、その“過去”を変えることで別の“現在”があったり、伏線があったりとすごく面白い。スリリングな展開やスピード感、健人の心の奥底に抱えている何かを一緒に感じていただければと思います。

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