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家入レオ:インタビュー(下) アルバム制作で新境地「アイドルへの楽曲提供や声優もやりたい」

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オリジナルアルバム「TIME」について語った家入レオさん

 シンガー・ソングライターの家入レオさんが、5枚目のオリジナルアルバム「TIME」を21日にリリースした。今作には、日本テレビ系連続ドラマ「愛してたって、秘密はある。」主題歌となっている「ずっと、ふたりで」や、自身が出演したCM「はじめてのClova WAVE 家入レオ(音楽)篇」のCM曲「Relax」、大原櫻子さんと藤原さくらさんとのコラボ曲「恋のはじまり」のソロボーカルバージョンなどを収録。昨年はテレビ東京系連続ドラマ「新宿セブン」に出演し演技に初挑戦するなど活躍の幅を広げている家入さんに、「日々の瞬間を詰め込んだ」という新作の話をはじめ、大原さんや藤原さんとの親交、今後の展望などについて聞いた。

 ――新作「TIME」には、同じアーティストが歌っているとは思えないほど振り幅の広い楽曲が並んでいます。歌謡曲の雰囲気を持つ5曲目の「TOKYO」が特に印象的ですが、この曲ができたきっかけは?

 私は10代のころ、かなり限られた場所で生活をしていて、学校と家と仕事場の行き帰りで、やっぱりキツかったんですよね。そういう時、私の場合はもう自分を俯瞰(ふかん)して、幽体離脱じゃないですけど、意識を飛ばしてその時期を頑張っていたというか。結果的にそれが曲作りにすごく役に立っているんです。元からそういう妄想癖みたいなものはあって、きっかけは何でもいいんですよ。例えば、渋谷でサラリーマンの人に肩をバン!ってぶつけられて「えっ、この人ゴメンも言わんかった……」っていうのがショックでそこから派生していったり。東京で「ホントやってられない」って思うことがあって、そこから脚本を書いていくような感じで作ったのが「TOKYO」です。

 実はアルバムの一番最後に作った曲で、「TOKYO」以外の曲のレコーディングが全部、終わった時に、「あっ私、本当に東京で生きてるんだ」と改めて思ったんです。福岡から出てきて、東京という街で、恋に夢に、仕事に友情に奮闘して血だらけなんだけど、その血だらけの状況も楽しい、みたいな。東京の街ってアトラクションに近いなあって。

 ――4曲目の「恋のはじまり」はもともと、同じレコード会社の大原櫻子さん、藤原さくらさんと3人でライブをすることになり、そのステージで一緒に歌うために作った楽曲だそうですね。

 2人とも日ごろから仲良くさせてもらっていて、特にさくらはつい先日も家に泊まりに来たり、普段一緒にいすぎて、ライブに行かせてもらうと「そうか。この人、芸能人だったんだ」って思うぐらい(笑い)、ナチュラルな関係なんですけど、どういうことを歌うと2人のファンは喜んでくれるのかなっていうところで作った曲です。

 自分に作る曲だと「好きで好きでしかたなくて……」なんて絶対に歌わないし。10代のころは本当に(東京で)友達がいなくて交友関係が全くなかったから、20歳を過ぎて、本当に普通に2人といろんなことを話せることがうれしくて。やっぱり女子が集まると「こういうタイプの人が好き」とか、「こういうことをやっていきたいの」っていう話題になって、2人が話している姿を見た時に、「すごく幸せ」と思ったんです。自分が女の子たちとキャッキャ、キャッキャしてることが新鮮でした。

 ――その一方で、7曲目の「ファンタジー」では「同世代に友達なんていない……」と歌っているところが興味深いです。

 本当に瞬間で生きてるから「友達がいてくれてよかった」って思う瞬間もあれば「もう会いたくない」と思うこともあって、一つのものに対して一つの感情でいられないんです。でも、それが本当のリアルな気がしているし。あとは、同世代の子としゃべっていると、ちょっとずつ違和感が積み重なってくるんですよね。世の中で正しいとされていることに当てはめられない自分がいて、夢とかを語っている人よりも、もっとどす黒いところで「絶対に上に行ってやる!」っていう人の方が私は好きだったり。

 でも、違和感があるからこそ(同世代の大原さんや藤原さんにしても)本当に好きなんだと思う。「悪いところなんてない」っていう職業的な友達をやっていたら、たぶんお互いこんなにいろいろ言えないし、本当の関係だからこそっていうのはあると思いますね。

 ――「恋のはじまり」を作って楽曲提供に興味を持ったそうですが、どんな方に曲を書いてみたいですか。

 アイドルの人とか。カワイイ系のアイドルの方ならカッコいい系の曲とか、意外性みたいなところで曲を書いてみたいです。私がすごく光と闇を両極端に持ってるから、そういうところが他の場所でも表現できたら、きっと楽しいですね。

 あと、演技はもちろん、声優もやりたいし、エッセーとかも書いてみたい。日常的に日記はつけてるし、ニュースを見たり、新聞を読んだりする中で疑問に思ったことは書きとめている。それを自分だけの世界で消化するのではなくて、もっと外に対して発信することで、「これは違う」とか「よくぞ言ってくれた」って言ってもらえたり。そういうことが楽しい気がしますね。

 <プロフィル>

 いえいり・れお 1994年12月13日生まれ、福岡県出身。2012年2月にシングル「サブリナ」でデビュー。家入さんが初めてハマったポップカルチャーは、保育園か幼稚園のころに聴いた中森明菜さんの「少女A」。「『少女A』を聴いた時は衝撃で。単純にカッコいいし、発せられるオーラがすごいと思いました。小さいころからずっと、漠然と歌手になりたいというのはあって、中森さんは、曲によっても全然、表情が違って、それをずっとまねしてました」と話した。家入さんは、ニューアルバム「TIME」を携えた全国ツアー「家入レオ 6th Live Tour 2018~TIME」を5月から開催予定。

 (インタビュー・文・撮影:水白京)

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