堤幸彦監督:終わらない「SPEC」に自虐 「一体、何年かかるのか」

「SPECサーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』」完成披露試写会に登場した堤幸彦監督
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「SPECサーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』」完成披露試写会に登場した堤幸彦監督

 ドラマや映画が人気を博した「ケイゾク」「SPEC」シリーズの堤幸彦監督が1日、東京都内で行われた新作「SPECサーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』」の完成披露試写会に登場。堤監督は「SPEC」シリーズが「ライフワーク」と認めつつも、新作のサブタイトルが序盤を思わせる「恕乃抄(じょのしょう)」となっていることから、「一体、何年かかるのか」と自虐的に語り、会場の笑いを誘った。

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 現在62歳の堤監督は「先の見えない面白さ」と新作に自信を見せつつ、「いつ(命が)果てるとも分からない」と苦笑い。「私も頑張りますが、物語が終わるのか、私の命が尽きるのか……」と最後まで心配していた。

 完成披露試写会には、右目の眼帯がトレードマークのIQ230の天才・御厨静琉(みくりや・しずる)役の木村文乃さん、元公安の刑事・高座宏世(たかくら・ひろよ)役の松田翔太さんの新コンビに加え、野々村光次郎を演じる竜雷太さんも登場した。

 「SPEC」は、「ケイゾク」の世界観を引き継いだ設定で、未解決事件の捜査強化のため、捜査1課弐係(ケイゾク)に加え、新たに公安部に設立された「未詳事件特別対策係」(ミショウ)の捜査員が、特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者を相手に息詰まる攻防を繰り広げるミステリー。

 新作「SPECサーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』」の舞台は「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務(トクム)」。御厨と高座が所属し、竜さん演じる野々村光次郎が係長を務める。スペックホルダーを巡る争いは日本をはじめとする国家間の争いや宗教団体、自衛隊まで巻き込む権力闘争に発展。スペックホルダーを支配しようとする思惑の狭間(はざま)で御厨と高座は、野々村とともに戦いを挑んでいくこととなる……というストーリー。動画配信プラットフォーム「Paravi(パラビ)」で配信中。

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