「娚(おとこ)の一生」などで知られる西炯子(けいこ)さんの人気マンガ「お父さん、チビがいなくなりました」が映画化されることが27日、明らかになった。タイトルは、「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」で、女優の倍賞千恵子さん、俳優の藤竜也さんが夫婦役を演じ、映画初共演を果たす。また、女優の市川実日子さんが出演することも発表された。2019年春に公開予定。
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「お父さん、チビがいなくなりました」は、マンガ誌「増刊フラワーズ」(小学館)に掲載された老夫婦の秘めた思いと愛を描いた作品。3人の子供が巣立ち、人生の晩年を夫婦2人と猫1匹で暮らしている勝(藤さん)と有喜子(倍賞さん)だったが、有喜子はある不安を抱えていた。娘・菜穂子に「お父さんと別れようと思っている」と打ち明けたとき、有喜子の心のよりどころだった猫のチビが姿を消してしまい……というストーリーが展開する。娘の菜穂子を市川さんが演じ、映画「毎日かあさん」「マエストロ!」の小林聖太郎監督がメガホンをとる。
藤さんとの共演について、倍賞さんは「28年前にやはり夫婦役を演じたドラマ以来ですが、家が割とご近所だったりで、親交はずっとありました」と明かし、「日本的な頑固さのような雰囲気をお持ちなので、今回のお父さん役、とても似合ってらっしゃいました」と語った。一方、藤さんは「倍賞さんとは普段から家族ぐるみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います」と話した。
撮影について、市川さんは「チャーミングですてきなお二人ともう少しご一緒させていただきたかったと、終わったときに思いました」と振り返り、「長年連れ添った夫婦、子供が親を思う気持ち、そして猫と暮らすこと。いろいろな方に楽しんでいただける作品になると思います」とアピールした。原作者の西さんは「短い作品ですが、読み返しても自分でもぐっとくるお話です。 倍賞さん、藤さんで見られるなんて、ますますぐっときます」と話している。
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