全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
芸能生活20年を迎えた女優の沢尻エリカさんが、7月から放送される綾野剛さん主演の連続ドラマ「ハゲタカ」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演することが2日、分かった。沢尻さんが、同局系のドラマに出演するのは初めて。沢尻さんは、栃木・日光の名門ホテルのオーナー一家に生まれ、大学卒業後に東京の外資系ホテルでフロントマネジャーとして働く松平貴子を演じる。貴子は、物語全編を通じて主人公の鷲津政彦(綾野さん)の“最強の敵”へと成長していくキャラクターだ。
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沢尻さんと綾野さんは、映画「ヘルタースケルター」(2012年公開)、映画「新宿スワン」(15年公開)に続き、3度目の共演となる。
「ハゲタカ」は、作家の真山仁さんが04年に発表した同名小説が原作。07年にNHKで大森南朋さん主演でドラマ化、09年には映画化もされた。真山さんが書き下ろした原案を基に、18年の現代日本に舞台を移し、原作で描かれたストーリーに加え、オリジナルエピソードも挟み込まれる。企業を食い荒らす“ハゲタカ”とバッシングを浴びる投資ファンド会社の社長・鷲津は不良債権を抱えた大銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛けていく……という展開。
「ハゲタカ」は誰もが知るヒット作品。お話をいただいたときは「あの『ハゲタカ』か!」と驚きました。ただ私自身、金融・経済といったジャンルの作品をやらせてもらったことがなかったので少しだけ不安もありましたが、一生懸命頑張って「ハゲタカ」の色に染まっていけたら、と思っています。
――松平貴子という女性について
貴子は物事を「これ」と決めつけるのではなく、オープンマインドにいろいろなことを考えられる視野の広い女性、という印象です。包容力があって優しいけれども芯が通っていて、彼女なりの“正義”をしっかりと持っています。私自身もストレートな気持ちでぶつかっていきたいという人間なので、役としっかりと向き合って演じていきながら、貴子なりの“正義”をしっかりと見いだしていきたいと思います。貴子は第1話ではホテルマン、以降の変化をどうつけようかと思案していたときに、綾野剛さんが「エリカはこの髪形がいい!」という提案してくれたんです。貴子は“綾野プロデュース”による髪形になっています(笑い)。
――綾野さんとの共演について
綾野さんとの共演は今回が3回目です。綾野さんはすごくお芝居に貪欲な方。作品ごとに現場での雰囲気も全然違うんです。役者としても素晴らしい方なので、尊敬しています。作品のことを第一に考え、監督さんやスタッフ・キャストとディスカッションをしながら「みんなで作品を作っていこう」という意識がすごく高いので、綾野さんに任せて、それについていきます!
綾野さんとのお芝居のときはお互いに意見を交換しながらやるのですが、今回はこれまでにないくらい真面目な役どころなので、最初のシーンでは逆に2人で恥ずかしくなってしまったりして……(笑い)。プライベートも知っている間柄な分、こんなに違うとびっくりしてしまいますよね。今まで表現したことのないお芝居や掛け合いが多いので、いい緊張感もありつつ、とても新鮮な気持ちでご一緒しています。
――今年、芸能生活20年を迎えて…
今年でちょうどこのお仕事を始めて20年になります。振り返れば長いようで短いような……。始めた頃は将来のことなんて考えていない小学生でしたので、今こんなふうにお仕事をさせていただいているのが不思議な気持ちです。20年間、いろいろありましたけど、楽しかったです。いろいろな現場を通して吸収できて、成長できて、お芝居が好きだということを実感できた20年でした。常にお芝居においては、自分の色を出すのではなく、その作品と役柄、そして監督のディレクションに染まり、その中で自分を表現していきたいと思っています。作品が変われば、現場の作り方やお芝居の進め方も違ってきますので、実は今でも新人の頃のような感覚を持っている部分も……。緊張もしますし、奥深いな、っていつも思っています。
――20年という節目の年に「ハゲタカ」という作品に出演することについて
20年というのは一つの区切りになる節目の年ではありますが、その年に「ハゲタカ」という作品に出会えたことも大きな出来事でした。これまでは人間味があったり、破天荒だったり、という役柄が多かったので、「ハゲタカ」は私にとって珍しいテイストの作品。まさに新たな一歩という気がしていますし、とてもやりがいを感じています。
――20年を過ぎた来年以降への思いは?
このような恵まれた環境でお芝居をさせていただいているのはありがたく、さらに上にいけるようにお芝居を磨いていきたいという気持ちです。年を重ねるにつれて表現の仕方も変わり、演じられる役も変化してきました。今作での貴子という役も今だからこそ演じられる役だと思います。精いっぱいこの作品に染まっていいドラマを作っていけたら、と思いますし、20年を過ぎた来年以降もまたさらに進歩を止めず、成長していきたいと思っています。
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