俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第24回「地の果てにて」(24日放送)で、青木崇高さん扮(ふん)する島津久光と松田翔太さん演じる一橋慶喜との“対決”が描かれる。京の治安を取り戻した功績を朝廷に認められ、意気揚々と江戸へと上った久光は、当の慶喜から側近の前で散々こき下ろされ、“ただの芋”扱いされるという。青木さんは「こっちは自信満々で乗り込んでいって、“平等”とまではいかないものの『これからは対等にやっていきましょう』って感じ。でも慶喜にしたら『どこぞの田舎侍がやってきたんだ』とカーン!ってひっくり返される。そのやりとりが面白かったです」と振り返りつつ、「行くところ行くところでけんかしているので疲れる」とボヤいた。
ウナギノボリ
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また青木さんは、久光と慶喜の対決は「2ラウンド目もある」と予告。「朝からアクションシーンをやっているようで。吉之助(鈴木さん)がボロをまとって駆けずり回っているのも面白いんですけど、こっちの着物、“色をまとった人間”がワーッ!てやるところも迫力があって面白いし、興奮はしましたね。慶喜はずっと田舎者って久光のことを思っていて、トップ同士のやりとりの場で“天下の大愚物”って本当に言ったと聞いてますし、よっぽど腹に据えかねていたんでしょうね」としみじみ。
改めて見どころを聞くと「日本を動かしている人たちの中枢で、冷静さを欠くバチバチとしたやりとり。ここはそういう場所でもあるという威厳とドラマチックさ」と話し、「薩摩から京を抜けて江戸まで行く、そこのバイタリティーは久光の魅力。人生を懸けた大勝負だったと思うので、勝ち得たものもすごかったと思いますね」と思いをはせていた。
「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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