ヒモメン:窪田正孝演じる“ヒモ男”に反響 クズで終わらない底知れぬパワーも?

連続ドラマ「ヒモメン」の主演を務める窪田正孝さん
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連続ドラマ「ヒモメン」の主演を務める窪田正孝さん

 俳優の窪田正孝さん主演の連続ドラマ「ヒモメン」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分)。定職に就かず恋人のお金で生活する“ヒモ男”碑文谷(ひもんや)翔が主人公の社会派コメディーだ。第1話が放送されるや否や、窪田さん演じる翔のダメ男ぶりに「予想以上のヒモ」「想像以上に翔ちゃんがクズだったけど、もはや一周回って面白かった」などと反響を呼んでいる。

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 ドラマは鴻池剛さんのマンガ「ヒモメン~ヒモ更生プログラム~」(KADOKAWA)が原作。実家を追い出され、恋人で看護師の春日ゆり子(川口春奈さん)の部屋に転がり込み同棲(どうせい)を始めた翔が、自身のヒモ生活を守るため、ゆり子の危機に徹底的に立ち向かっていく姿が描かれる。

 第1話冒頭から、翔のヒモ男ぶりは存分に発揮されている。ゆり子が同僚からもらってきたお土産をネットで売ってお金にしようとしたり、ゆり子にバッグハグして甘えた声で「1000円ちょうだい」と言ったり……。ゆり子が翔との同棲で出費がかさみ、貯金も底を突きかねない現状を訴えると、仕事を探すかと思いきや「ホームレスになっても一緒にいよう」と提案する始末。

 さらに翔は、ゆり子が病院で担当するVIP患者・矢沢(宇梶剛士さん)が大事に飼っている小鳥を逃がしてしまい、ゆり子がピンチに。そこで、翔は代わりの小鳥を手に入れようとお金を工面しようとするのだが、その方法もゆり子が大事にしているマンガを売り払ったり、ギャンブルに走ったりというダメダメぶりだ。

 そんな翔に、SNSでは「窪田正孝の演技がうまいが故に、マジでイライラする」「とんでもねえ可愛さととんでもねえ美脚ととんでもねえクソダメダメさを同居させた役を見事にやってのけている」という声も。さまざまな役柄を演じきり“カメレオン役者”とも呼ばれる窪田さんが演じる“ヒモ男”は「想像以上」という反応が多い。

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 第1話終盤では、翔が“ただのヒモ”ではないことに気付かされる。翔は、ゆり子への愛情と仕事をしないことへの情熱は誰にも負けないというキャラクター。小鳥の件で看護師を辞めさせられかねない状況に陥ったゆり子のために、翔は仕事はしないのだが、ボロボロになりながら小鳥探しに奔走する。

 さらに、翔とゆり子に権力をふりかざし「会社をクビにしてやる」と怒鳴るVIP患者・矢沢に「みくびらないでください。俺は無職です。失うものなんてない」「あなたがどれだけ権力を使おうと、無職の前では無力です!」と言い放つ。矢沢は、ゆり子に小鳥の世話までさせていたが、それに対しても翔は労働の対価を要求し、「そもそも仕事ってめちゃくちゃ嫌じゃないですか? 嫌な仕事した上にやらなくていいことまで押しつけられて、それでお金ももらえないとか最悪じゃないですか」と矢沢のパワハラを主張し、訴えると迫る。

 この展開に「『俺は無職です!!!』になぜこんなにも勇気をもらえるのだろう……」「ヒモなのに説得力ある」と、翔の“ヒモパワー”に圧倒された人も少なくなかったようだ。ドラマのキャッチコピー「働かないという、働き方改革。」の通り、無職であり、ヒモであるがゆえの不思議なパワーと魅力を翔は持ち合わせているのかもしれない。

 第1話では、翔の行動にVIP患者・矢沢の態度にも変化が起きる。今作の秋山貴人プロデューサーは「ヒモ男・翔ちゃんが『楽に生きよう』と必死になるあまり、『全く楽していない』のですが、毎回ラストには関わった誰かの『生き方』を変えてしまいます。翔ちゃんが巻き起こす『癒やし』と『笑い』をぜひお楽しみください」とコメントしている。第2話以降、翔がどんな方法でどんな“奇跡”を起こすのかに、期待したい。

 また、翔のダメぶりに対するゆり子の“ガチ”なツッコミと、キートン山田さんの人気アニメ「ちびまる子ちゃん」をほうふつさせるツッコミのナレーションも好評で、「(そのお陰で)ストレス指数は低い」という声も挙がっている。第1話での登場シーンは少ないながら存在感を見せた、“新婚”勝地涼さん演じるエリート医師・池目亮介が今後どう“化ける”のかにも注目したい。

 「ヒモメン」第2話は、4日午後11時15分放送。テレビ朝日の公式YouTubeチャンネルでは、第1話を振り返るダイジェスト動画が公開中。

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