下町ロケット:尾上菊之助が続編で敏腕社長役 “天才エンジニア”イモトと物語のキーマンに

ドラマ「下町ロケット」の続編に出演する尾上菊之助さん(C)TBS
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ドラマ「下町ロケット」の続編に出演する尾上菊之助さん(C)TBS

 俳優の阿部寛さんが主演し、10月からTBS系「日曜劇場」枠で放送される人気ドラマ「下町ロケット」の続編に、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが出演することが13日、分かった。尾上さんは、トランスミッションメーカー「ギアゴースト」の社長・伊丹大を演じる。

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 伊丹は帝国重工の元社員で、機械事業部で事業企画を担当していたが、同僚で“天才エンジニア”と呼ばれていた島津裕(イモトアヤコさん)と共にギアゴーストを設立し、創業5年で急成長させた敏腕社長。自身に技術力はないが、新たなビジネスモデルで成長を進め、業界でも異端児として注目されている。島津と共に、佃航平(阿部さん)をはじめ佃製作所のメンバーとも深く関わっていく重要な役どころだ。

 ドラマは、池井戸潤さんの直木賞受賞作が原作で、2015年10月クールに放送された。宇宙科学開発機構の研究員だった航平は自分が開発したエンジンを搭載したロケットの打ち上げに失敗し、責任を取るために退職を余儀なくされ、父親が残した工場「佃製作所」を継ぐことになるが……というストーリー。前作では「下町ロケット」シリーズの1作目を基にした「下町ロケット編」と、シリーズ第2作「下町ロケット2 ガウディ計画」が原作の「ガウディ計画編」が放送された。

 続編は、シリーズの最新作となる第3弾「下町ロケット ゴースト」が原作。特許侵害訴訟、ロケットエンジン用バルブシステム開発、人工心臓弁ガウディ計画など、度重なる困難を社員の力を合わせて切り抜けてきた「佃製作所」が、またしても予期せぬトラブルにより窮地に陥る。いまや佃製作所の主力商品となっているロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして番頭・殿村(立川談春さん)に訪れた危機。次々に起こる絶体絶命のピンチを切り抜けるため、航平は意外な決断を下す。そして佃製作所は“宇宙から大地へ”大きな転換期を迎える……という内容。続編の制作陣は、前作と同様にプロデューサーを伊與田英徳さん、演出を福澤克雄さんが担当する。10月から毎週日曜午後9時に放送される。

 ◇伊丹大役の尾上菊之助さんのコメント

 「ものづくり日本」の誇りと情熱が込められた「下町ロケット」続編に今回参加することができて、本当にうれしく思っております。原作を読ませていただき、夢に向かってさまざまな障害を乗り越え、夢を現実にしていくストーリーに、私自身とても勇気をいただきました。

 私が演じる伊丹大は、自社で工場を持たず、企画設計のみを行い、5年で年商100憶の会社になったギアゴーストの社長です。ベンチャー企業でオフィスも現代的かと思いきや、父の残した古い工場を事務所にし、社員を大事にする誠実で男気のある人物です。ギアゴーストは、今回の「下町ロケット」でストーリーに深く関わる企業なので、全身全霊で伊丹大を演じていきたいです。

 ◇伊與田英徳プロデューサーのコメント

 ギアゴーストの社長・伊丹大役で尾上菊之助さんに出演していただけることになりました。菊之助さんの歌舞伎の舞台を何度か拝見し、さまざまなキャラクターを見事に演じ切っている姿に、同じ菊之助さんが演じていらっしゃるのかといつも驚かされ、魅せられておりました。

 そして今回、 菊之助さんにオファーした伊丹という役は、帝国重工を辞めて独立し、会社を急成長させている敏腕社長。また、機械加工の町工場の経営に苦労した両親を見て育った過去を持つなど、バックグラウンドも個性が強い役柄です。阿部さん演じる佃をはじめとした、佃製作所のメンバーとも深く関わっていきます。七色の役を演じ切分ける菊之助さんがこの役をどう演じるのかとても楽しみです。ぜひ期待してお待ちいただけたらと思います。

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