宮藤官九郎さんが脚本を手がける2019年放送のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に、歌手で俳優の星野源さんが出演することが14日、明らかになった。1964年五輪の開催地を決めるミュンヘンIOC総会で、最終スピーチの大役を任される外交評論家・ジャーナリストの平沢和重役で、劇中では平沢の“伝説のスピーチ”を完全再現しているという。
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同日、渋谷の同局で行われた会見に出席した制作統括の訓覇圭チーフプロデューサー(CP)は、伝説のスピーチシーンについて、星野さんが全て英語のせりふをカンペなしで行ったことを明かした上で、「びっくりするくらい英語がうまかった。すごいけいこをされたんじゃないですかね。完璧に(せりふ)入っていました」と感心。また起用理由に「インテリジェンス」と「華やかさ」を挙げた。
会見には星野さん本人も登場。星野さんは「台本の最後のところに『英語で』って書かれていて、すごいことになったな」と振り返りつつ、「平沢さんは調べれば調べるほど、人間的にかっこいい、すてきな人だなって演じさせていただきました、と言いたいんですけど、まだほとんど撮っていない。(スピーチは)ほとんど英語だったので、日本語をしゃべっていない」とぼやいていた。
「いだてん」は「オリンピック」をテーマに、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ50年にわたって描くオリジナルストーリー。戦争と政治と景気に振り回された人々の群像劇になる。
主演は中村勘九郎さんと阿部サダヲさん。勘九郎さんは日本最初の五輪選手となる金栗四三役、阿部さんはコーチとして日本水泳の礎を築き、「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者・田畑政治役で、勘九郎さんと阿部さんは“リレー”形式で主演のバトンをつなぐという。19年1月6日からスタートする。
星野源/外交評論家、ジャーナリスト・平沢和重▽松坂桃李/日本オリンピック委員会常任委員・岩田幸彰▽松重豊/東京都知事・東龍太郎▽小泉今日子/志ん生の長女・美津子▽岩松了/第2代大日本体育協会会長・岸清一▽永島敏行/大日本体育協会副会長・武田千代三郎▽柄本時生/孝蔵の噺家(はなしか)仲間・万朝▽大方斐紗子/四三の祖母・金栗スマ▽ベンガル/京都帝国大学教授・田島錦治▽根岸季衣/田畑政治の母・田畑うら
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