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生きる:鹿賀丈史と市村正親のWキャストのミュージカル版 宮本亜門「まるで違う作品を見ているかのような感動が…」

テレビ
ミュージカル「生きる」に出演した鹿賀丈史さん (C)引地信彦

 黒澤明監督の代表作をミュージカル化した「生きる」がWOWOWで放送される。俳優の鹿賀丈史さんと市村正親さんのダブルキャストで上演され、話題となった同作。「鹿賀丈史バージョン」は12日午後2時半からWOWOWライブ、「市村正親バージョン」は2月23日午後5時からWOWOWプライムで放送。演出を手掛けた宮本亜門さんのインタビューも併せて放送される。

 黒澤監督の「生きる」をミュージカルにするにあたり宮本さんは、「まず映画を改めて見まして、これをどうミュージカル化できるか」を考えたといい、「そこに歌を入れることはもちろんできると思ったんですが、さあ、どうしようかというところからスタートしました」と明かす。また鹿賀さんと市村さんのダブルキャストについて、「本当に2人、違うんですよ。なので、まるで違う作品を見ているかのような感動があると思います」とコメントし、「黒澤明監督の映画が好きな方には最初は少し抵抗感があるかもしれません。でもミュージカル版ならではの、温かい心のこもった作品が出来上がりました」と語っている。

 「生きる」は、余命半年を告げられた男の人生を通し、今を生きる人たちに「人生をどう生きるか」という普遍的なテーマを投げ掛けてくる感動作。鹿賀さんと市村さんは同じ役を全く異なるアプローチで演じた。

 役所の市民課の課長・渡辺勘治(鹿賀さん、市村さん)は、早くに妻を亡くし、息子とその妻と同居して生活していた。そんなある日、渡辺は自身に胃がんが見つかり、余命半年であることを知る。自らの人生を振り返り、意味あることを何一つ成し遂げていないことに気が付いた渡辺は、現実逃避するため大金を手に夜の街へと繰り出す……というストーリー。

 ◇以下、宮本さんのコメント

 --この企画が持ち込まれた時のお気持ちは?

 黒澤明作品の舞台化。見事に大きな責任を課せられたっていう、正直言うと、緊張と喜びと二つ相まっていました。そして、まず映画を改めて見まして、これをどうミュージカル化できるか、そこに歌を入れることはもちろんできると思ったんですが、さあ、どうしようかというところからスタートしました。

 --市村さんと鹿賀さんのダブルキャストについて。

 まず、お二人を演出するなんて恐れ多い。1作ずつお仕事をしたことはありましたが、今回はお二人ともいらっしゃるというのは大変なプレッシャーでした。あえて、最初から、2人のバージョンでいいと思っていて、基本的な演出の大きな流れは近いものの、表現一つ一つは、市村さん、鹿賀さんそれぞれに合ったものがいいんじゃないかと思って、けいこ場では2人が一緒に見ることがあまりないように、二つのチーム体制でけいこを進めていました。

 市村さんは、元のキャラクターとの距離を、加える演技ではなくそいでいく演技っていうのを緻密な計算のもと、なんとか自然体に見せようと作り上げて、本当に力の抜けた、どこにでもいるような、一人の役人から始まって、その背中がなんともいとおしくて、必死に生きている。それが、ちょっとコメディー的な香りがしながらもいとおしさに満ちた渡辺勘治が出来上がったと思います。

 鹿賀さんは、いぶし銀のというか、本当に彼は自然体に、この役の中に入っていきました。一つ一つ、自分のものにして、役の渡辺勘治がそのまま存在するかのような在り方っていうのを作っていって、とても心に染み入る誠実な人間味あふれる渡辺勘治になってると思います。

 本当に2人、違うんですよ。なので、まるで違う作品を見ているかのような感動があると思います。僕たちスタッフもみんなそうでした。それぞれに違う感動をいただいて、演技というのは、何と面白い。役者っていうのは何と深いものかというのを、2人から教わりましたね。

 --視聴者にメッセージを。

 ミュージカル「生きる」、ぜひご覧いただきたいです。黒澤明監督の映画を好きな方には最初は少し抵抗感があるかもしれません。でもミュージカル版ならではの、温かい心のこもった作品が出来上がりました。ちょっと部屋を暗くして、劇場にいるかのように体感しながら見てください。きっと見終わったあとには、もっと生きようと思っていただけると思います。僕たちが心を込めて作ったミュージカル「生きる」、どうぞお楽しみください。

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