堀越耕平さんの人気マンガが原作の舞台「『僕のヒーローアカデミア』 The “Ultra” Stage」で主人公のデクこと緑谷出久(みどりや・いずく)を演じる田村心さん。ミュージカル「刀剣乱舞」(刀ミュ)の陸奥守吉行(むつのかみ・よしゆき)役などで知られ、昨年大みそかに放送されたNHK紅白歌合戦にも「刀ミュ」の「刀剣男士」として出場を果たした期待の2.5次元俳優だ。「刀ミュ」と共に歩んだ2018年を「振り返ると、激動の年と言いますか。おととしに『刀ミュ』への出演が決まって、年が明けてからけいこが始まり、3月から本番。最後の最後に紅白という、自分では予想しなかった大きな舞台に立たせていただいて、自分の人生に大きな変化があった年、思い入れのある年になりました」と振り返る。そんな田村さんに「刀ミュ」への思いや、自身のヒーローについて話を聞いた。
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田村さんは1995年10月24日生まれ、東京都出身の23歳。「俳優」には子供の頃からずっと興味があったといい、その原点にはあるのは「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」といった特撮ドラマ。田村さんは「本当に仮面ライダーがずっと大好きで、今でも見ているのですが。そういった小さい頃からの憧れが転じて、このように俳優になれたのかなって思います」と話す。
「平成仮面ライダー」シリーズは第1作「仮面ライダークウガ」(2000~01年放送)から見ていたという初期からのファン。魅力を聞くと「純粋に男心をくすぐられると言いますか。小さい頃は単純に戦っている姿がかっこいいって感じだったと思うんですけど、中学生になって見返した時、ストーリー構成や物語の深さを再発見して、長年愛されている理由が年齢を重ねるごとに分かってきた。僕自身、俳優になりたいっていうのもあったので、若い俳優の方がそこから活躍していくっていう登竜門としても、とても魅力的に映りましたね」と語る。
そんな田村さんには「俳優になりたい」という思いを正直に言えなかった時期も。そこで田村さんの背中を押したのが、 ロックバンド「UVERworld」の音楽。「高校を出るか出ないかの頃に、自分が好きなUVERworldのライブに行って、触発されたというか。中学の頃からのファンだったんですけど、ボーカルのTAKUYA∞さんのMCがとにかく熱くて。それから誰にも言わずにオーディションを受け始めて、今があるっていう感じですね」という。
今や人気原作の舞台で主演を務めるまでになった田村さんだが、それまでの道のりが決して平たんだったわけではない。初舞台の公演終了後から1年くらい何も仕事がなかったという時期も経験した。「その頃は本当に苦しくて……」と田村さん。
もちろん俳優業は「安定しない仕事」ということは重々承知。「たとえお仕事をいただけたとしても、そこに責任が伴うし、大変ではあるんですけど。仕事がなかった1年間と比べたら、どうってことはないですし、役をいただけているうちに、期待には100%応えなくてはいけないと考えるようになりましたね」と明かす。
その意味でも「刀ミュ」との出会いは、俳優としての転機にもなった。「やっぱり僕にとって『刀ミュ』はすごく大きな存在。また関わる時には成長した姿を見せたいと思いますし、お世話になった先輩たちにも恩返しができたらとか、そういった考えは毎日、頭のどこかにはある。『刀ミュ』は俳優を続ける上で、他の作品をやる時の一つの基準になっています」と強い思いを抱く。
現在の主戦場は舞台だが、そこだけにとどまるつもりはない。「元々このお仕事をやりたいって思った時、まさか今自分がこうやって2.5次元の作品に出ているとは思わなかったので、続けていくうちに目標や夢がどんどんと広がっていくのがこの仕事の面白いところ。最初に憧れた特撮はもちろん、学園もののドラマや映画といった映像の仕事もどんどんとやっていきたいですし、役的にはダークであったり、人間くさいものも。とにかくいただけるお仕事を貪欲に頑張っていきたいです」と目を輝かせていた。
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