NHK連続テレビ小説「まんぷく」で“タカちゃん”こと香田タカを演じ話題となった女優の岸井ゆきのさんが19日、移転し同日にグランドオープンした映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区)で開催された、主演映画「愛がなんだ」の公開初日舞台あいさつに今泉力哉監督と共に登壇した。岸井さんは撮影期間を振り返り「(待ち時間に)成田(凌)君が持ってきた縄跳びをやっていました。成田君は(体を)鍛えていたみたいですけど、私は楽しくやっていました」と明かした。
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同作が28歳の会社員テルコ(岸井さん)の、マモル(成田さん)への切ない片思いを描いていることから、岸井さんは「(縄跳びは)一緒に外に出ておのおのがやる感じで、テルコとマモルの距離感は保ちたかったので、一緒にはやらなかったんです」と役柄の微妙な関係性を意識していたと話した。今泉監督は「なわとびを渡してくれるけど、一緒にやってくれないのは謎ですよね」と成田さんの行動に首をかしげ、岸井さんは「本当に不思議な距離感でした」と振り返った。
また公開初日を迎えた今の気持ちを「緊張しています」と言い、「いよいよこの作品が羽ばたいていくんだど思うとヒヤヒヤして、昨日はあまり眠れなかったんですけど、楽しみです」と心境を明かした。また「インスタグラムをやっていて、コメントはよく見ています」と映画の感想を楽しみにしていると語った。
同作は同館でオープニング作品として上演される。岸井さんは映画館のオープンに初めて立ち会ったといい「映画館が大好きで、私の映画が最初に上映されるのはうれしいです」とにっこり。今泉監督は大学時代の4年間を名古屋で過ごしており「卒業後に(移転する)前の伏見ミリオン座には何度も映画を見に行っていたので、オープニング作品に選んでいただけたことがうれしいです」と話した。この日の舞台あいさつは上映前の午前10時15分から行われ、岸井さんと今泉監督は駆けつけた観客による写真撮影タイムなどでファンとの交流を楽しんだ。
同作は直木賞作家の角田光代さんの同名小説が原作。前作のNHK連続テレビ小説「まんぷく」で岸井さんと姉妹役で共演していた深川麻衣さんが、テルコの友人役で出演している。
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