原恵一監督:「クレしん」コンビ藤原啓治&矢島晶子に絶対的信頼 最新作「バースデー・ワンダーランド」も「うまくはまった」

劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」の公開直前イベントに登場した(左から)樋口真嗣監督、原恵一監督、イリヤ・クブシノブさん
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劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」の公開直前イベントに登場した(左から)樋口真嗣監督、原恵一監督、イリヤ・クブシノブさん

 アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原恵一監督の新作劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」(26日公開)の公開直前イベントが23日、東京都内で行われた。本作では「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしの初代声優を務めた藤原啓治さんと、しんのすけの初代声優の矢島晶子さんが極悪コンビのザン・グとドロポを演じており、2人について原監督は「絶対的に信頼している声優2人で、人間としても好きな2人。毎回何かしらの役をお願いしているんですけど、(今回も)うまくはまったと思います」と語った。

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 イベントには、映画「シン・ゴジラ」などで知られ、原監督の「日本一のファン」を公言する樋口真嗣監督、キャラクター、ビジュアルアーティストとして、本作に参加したロシア出身の若手イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんも登場。

 本作を鑑賞した樋口さんは「原さん、攻めているな」と感想を述べ、「原さんどうしたんだろう、どこに向かうんだろうと思った。今年還暦の人で、普通なら安定路線を取るはずなのに。俺も楽をしたら駄目だって思うぐらい、チャレンジしていました」と興奮気味に語っていた。

 また、本作で描かれる食事シーンの話題になると、原さんは「アニメーションで食事シーンを描くのは、アクションシーンより大変」と言及。樋口さんが「枚数がかかるから、アニメーターは嫌がりますよね。地味で嫌だって」と言うと、原さんは「報われないのが、食事シーンなんですよね」とうなずいていた。

 「バースデー・ワンダーランド」は、柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)が原作。誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポが現れ、“幸せな色に満ちたワンダーランド”に無理やり連れて行かれ、大冒険を繰り広げる……というストーリー。アカネの声を松岡茉優さん、一緒に旅に出る叔母さんのチィを杏さん、アカネの母を麻生久美子さんが担当している。

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