パーフェクトワールド:松坂桃李 第8話は「自分の気持ちに正直に向き合う」 終盤は“個々の幸せ”伝えたい 

連続ドラマ「パーフェクトワールド」で鮎川樹を演じている松坂桃李さん=カンテレ提供
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連続ドラマ「パーフェクトワールド」で鮎川樹を演じている松坂桃李さん=カンテレ提供

 俳優の松坂桃李さん主演の連続ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)の第8話が6月11日、放送される。同月4日放送の第7話のラストで、車椅子で生活をする建築士の鮎川樹(松坂さん)が長野・松本で大きな地震に遭い、「樹が心配」「本当の思いを伝えてほしい」「樹が心から笑える日が来ますように」「松坂さんの演技にくぎ付け」などとSNS上で話題を集めた。松坂さんが第8話の見どころなどを語った。

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 ドラマは、2014年から有賀リエさんが女性向けマンガ誌「Kiss」(講談社)で連載中のマンガが原作。大学時代に事故に遭い、脊髄(せきずい)損傷で下半身不随になった建築士・鮎川樹と、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月さん)との純愛ストーリーを描いている。

 松坂さんは、第8話について「自然災害によって、もう一度、2人が自分の気持ちに正直に向き合う回になるんじゃないかなと思います。地震が起きたときに“生きたい”って思えたのは、樹の本当の思いで、奥底にずっと隠していた部分が彼自身にも見えたから“簡単に諦めたくない、死にたくない”と思えたんだろうな、と思いました」とコメント。

 また、第4話(5月14日放送)で、「SixTONES(ストーンズ)」の松村北斗さん扮(ふん)する渡辺晴人が「障害を受け入れることは何年かかってもできることではない」と本音を語ると、樹は「障害受容なんて一生できなくてもいい。ただ、何か一つでも誰かの役に立っているって思えることがあれば、腐らずに生きていけるんじゃないか」と、諭すシーンが話題となった。

 松坂さんは、同場面について「ハンディキャップを背負っている者同士の会話は、またちょっと違う感情の入り方というか……。個々の“役の本音”みたいなものが詰まっていて、役を通じて心から言えた感じがしました」と振り返った。また「障害に限らず、コンプレックスや劣等感は少なからず誰にでもあると思うんですよね。車椅子だからという距離の取り方ではなく、内面的なことであれば自分に置き換えられる。改めて(このドラマを通して)自分自身ともう一度向き合えるきっかけになるのではないかなと思っています」と語っている。

 物語はいよいよ終盤へ。見どころについては「恋愛というのは、なかなか簡単にうまくいかないこともありますよね。だからこそ『どうやって乗り越えて生きよう?』ということや、さまざまな障壁がある中、『なぜ2人はこっちに進んでいくのか?』という姿を、最後まで見届けてもらえたらうれしいです。周りが思う幸せではなくて、“個々が思う幸せ”というものが大事なんじゃないかっていうことが、この作品の最後の方でちゃんと伝わればいいなと思っています」と、メッセージを寄せている。

 第8話は、建設工事の安全を願う地鎮祭当日、長野・松本で大きな地震が起こる。つぐみの家は被害が少なかったが、地鎮祭に参加するため松本にいた樹と連絡がつかない。心配になったつぐみは、父の元久(松重豊さん)と母の咲子(堀内敬子さん)が制止するのを聞かず、家を飛び出し……というストーリー。

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