テレビ試写室:「セミオトコ」 “セミオ”山田涼介がとにかく可愛い 優しい物語に癒やされる…

人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんの主演ドラマ「セミオトコ」で、大川由香役を演じる女優の木南晴夏さん(C)テレビ朝日
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人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんの主演ドラマ「セミオトコ」で、大川由香役を演じる女優の木南晴夏さん(C)テレビ朝日

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまでのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、7月26日に放送される人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんの主演ドラマ「セミオトコ」(テレビ朝日系)の第1話だ。

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 山田さんが演じるのは、人間に姿を変える“美しきセミの王子様”で、木南晴夏さん演じるアラサー女子・由香との7日間限定のラブストーリーが描かれる。脚本は、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」などの岡田惠和さんのオリジナル。山田さんが木に抱きつくビジュアルはインパクトがあり、期待度は高まるばかりだった。

 物語は、セミオトコ(セミオ)(山田さん)が何年も地中で羽化するときを待ち続け、ようやく迎えたその日、頭上から落下してきた由香の下敷きになりそうになるが、由香の機転で“ぺしゃんこ”の難を逃れる。だが、彼女の寂しそうな雰囲気が気になり、「この人を笑顔にしてあげたい」と強く願うことで、人間の姿となって由香の前に現れ、「恩返しに何でもしますから、7日間一緒にいましょう」と持ちかける……という展開。

 由香は人と積極的に関わることが非常に苦手で、これまでの人生はことごとくツイていない。何のために生きているのか分からないような由香の前に、セミオが現れる。

 人間になったセミオは、「なんて素晴らしい世界なんだ!」と目を輝かせたり、由香のことをうれしそうに見つめたり……と、山田さんだからこそ表現できる“王子様感”が出ていて、由香が「なんでそんなに可愛い顔なさるんですか」と話す場面も。ドラマを手がける同局の服部宣之プロデューサーも「山田くん演じるセミの可愛さにやられる夏であってほしいです」と話していたが、その言葉通りとなった。

 ドラマの舞台は、東京の都心から少し離れた国分寺。由香が住むアパート「うつせみ荘」の住人も個性的で、プライベートでも大親友という檀ふみさんと阿川佐和子さんが演じる大家さん姉妹は、“せっかち”な姉を檀さん、“おっとり”した性格の妹を阿川さんが演じており、本来の性格とは「あえて逆」になった2人のやりとりは見ているだけでも面白い。また、由香の“ヤンキー両親”の田中美奈子さんと高杉亘さん、さらに兄で“伝説のヤンキー”の三宅健さんの愛すべき姿も見逃せない。

 ドラマは、決して笑いを強調するわけではなく、切なくも“優しい”ストーリーが丁寧に紡がれていく。脚本の岡田さんは「山田さんのセミオトコは、きっと金曜の夜に疲れた心を浄化してくれるでしょう。“とびきりキュート”間違いなしです」と語っているが、切なさの中にも笑いがあり、可愛すぎるセミオに癒やされる……金曜の夜にとびきりの楽しみができた。

 「セミオトコ」は、毎週金曜午後11時15分(一部地域で異なる)に放送される。

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