俳優の菅田将暉さんが、8月15日に関東ローカルで放送される福井テレビ制作のドキュメンタリー特番「福井テレビ開局50周年記念番組 聖職のゆくえ~働き方改革元年~」で、ナレーションを担当することが8月12日、分かった。菅田さんがドキュメンタリー作品のナレーションを務めるのは初めて。特番は15日深夜2時55分から放送。
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同特番は、1992年にFNS系列各局の番組制作力の向上などを図るために設立され、今回で28回目となる「FNSドキュメンタリー大賞」のノミネート作品。“働き方改革元年”といわれる中で、教壇に立つ教師の労働環境について迫っていく……という内容。「FNSドキュメンタリー大賞」の大賞などの受賞作品は後日発表される。
同特番の小川一樹ディレクターは、菅田さんをナレーションに起用した理由について、今年1月期に放送された連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(3A、日本テレビ系)で主人公の教師・柊一颯役の反響が大きかったこと、さらに、小川ディレクターが密着取材していた教師が生徒に「最近よくみるテレビ番組は?」と質問したところ、何人もの生徒が「3A」と答えたことから、「教員の働き方について、世の中の人に自分事として捉えるくらいに真剣に考えてもらうには、今まさに菅田将暉のナレーションで伝えるのが一番だと感じました。大人や学生だけでなく、中学生のような若い世代にも見てもらい、考えてもらえるようにと、そう思い菅田さんにお願いしました」と語っている。
小川ディレクターは「菅田さんの地元に教員をやっている友達もいて、自分自身もかつて教員への夢を抱いていたこともあったとのことで、過酷な教員の現状、そしてその働き方改革にスポットを当てた番組であればやろうと、ナレーションを引き受けていただくことができました」と振り返っている。
「この度、語りを担当させていただきました。
『3年A組』という作品に携わり、放送終了後も様々な反響が
僕の元にも届きました。
今回のナレーションのお仕事もその一つです。
僕にできることは大それたことではないですが、
受け取って下さる方がいて、それを入口としていろんなことを
“考える”機会が増える。
僕らの仕事の意義はそこに在ると思いました。
今の先生たちの現状に“このままじゃいけない”と声を上げる人がいます。
決してその声は人を傷つける声ではなく、
僕はとても優しい声だと思いました。
そして、必要な声だと思いました。
始まりは小さな声でも
きっと僕らがちゃんと受け取り
耳をそばだてれば
それはとても大きな声になります。
気持ちの良い音が乱反射する社会。
そんな社会になればと願っています」
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