松岡昌宏:テレ東ドラマに初主演 人気マンガ「死役所」を実写化

連続ドラマ「死役所」で主演を務める松岡昌宏さん (C)あずみきし/新潮社・(C)「死役所」製作委員会
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連続ドラマ「死役所」で主演を務める松岡昌宏さん (C)あずみきし/新潮社・(C)「死役所」製作委員会

 人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さんが、テレビ東京系で10月期に放送される連続ドラマ「死役所」(水曜深夜0時12分)で主演を務めることが8月20日、明らかになった。あずみきしさんの同名マンガ(新潮社)が原作で、松岡さんは同局のドラマ初主演。あの世の市役所ならぬ「死役所」で働く主人公・シ村を演じる。

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 シ村は、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃(いんぎん)無礼な態度で対応し、ミステリアスで強烈な魅力を持つ闇の深い主人公。貼り付いたような笑顔からは想像ができない壮絶な過去や、冷徹な表情を時折見せる……という役どころ。

 松岡さんは「僕が言うのも変な話ですが『なんか面白い』。新しいジャンルを今一番面白く攻めているなあと思っています。『普通できないだろ!』ということを攻めて、いろんなものを作って、ブームを起こしている。元々僕もTOKIOで同じようなことを思って活動してきたので、いいチャンスをいただけて良かったと思っています」と語っている。

 連続ドラマ「電影少女 2019」(同局)などの湯浅弘章さん、「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)などの棚澤孝義さん、「御曹司ボーイズ」(AbemaTV)などの酒井麻衣さん、21歳の若手映画監督・松本花奈さんが監督を務める。脚本は「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」(Hulu)の政池洋佑さんが手がける。

 ◇松岡昌宏さんのコメント

 ――「死役所」主演の話を聞いた時の気持ちをお聞かせください。

 原作を読ませていただいて非常に興味深い作品であったというのと、周りが全員「死役所」を読んでいたというのがあり、「どういう表現をしたら面白くなるかな?」というアイデアが自分の中で何個か浮かびました。「どのパターンでいこうか?」というのを考えられる楽しみがあるドラマだなと思い、「演者にとってやりがいのあるお仕事なのでぜひ!」という形で受けさせていただきました。

 ――主人公、「シ村」の印象をお聞かせください。

 亡くなった方特有というのか、血が通っていないという部分が非常にミステリアスです。そこに魅力があるなという。今まで意外と血が通った、熱血漢な役が多かったので、ある種新しい境地ではあるのかなと思っています。まあ「女装」という新しいパターンもありましたが(笑い)。主人公「シ村」という役を、年齢を重ねた今いただいてよかったなと思います。原作を読ませていただいて、「今より若い時期にいただいていたらリアリティーがなかったのでは?」と思いました。40代ぐらいが一番この「シ村」という役に合っているのかなという気がしています。

 ――「大江戸捜査網 2015」以来のテレビ東京ドラマへの出演ですが、意気込みをお聞かせください。

 僕が言うのも変な話ですが「なんか面白い」。新しいジャンルを今一番面白く攻めているなぁと思っています。「普通できないだろ!」ということを攻めて、いろんなものを作って、ブームを起こしている。元々僕も TOKIO で同じようなことを思って活動してきたので、いいチャンスをいただけて良かったと思っています。

 ――クランクイン前ということで、これから現場で楽しみにされていることはありますか?

 まずはいいチームを作りたい。いつも言っているんですが「現場のチーム感」は作品に出ますから。座長として、演者として緊張感はきちんと持ちながらも、その上で楽しい現場であれば、今回もいい作品ができると思います。どちらかというと今回の作品は少し客観視してやった方がいい作品になるだろうと思うので、変に力を入れることなくやりたいなと思っています。

 ――メッセージ性の強い作品だと思いますが、視聴者の方に一言お願いします。

 「お客様は仏様です」。僕は原作で軸となるシ村のこのセリフを相当練習しました。もう20パターンぐらいやって、やっと「これでいこう!」という自分の中でしっくりくる言い方を見つけました。この言葉は、キャッチコピーであり、サブタイトル。マンガの原作タイトルである「死役所」というのが中心にあり、例えばドラマタイトルとして「死役所~お客様は仏様です~」とつくような。それぐらい大事な言葉です。ぜひ仏の目で見てやってほしいと思います。優しい気持ちでご覧ください。

 ◇原作者、あずみきしさんのコメント

 実写化なんて初めての経験で、小心者の作者は心からビビっています。しかしいざ話が来ると好奇心が勝るものですね。自分の生み出したキャラが三次元の世界で動いたり笑ったり嫌みを言ったりするのかと思うとワクワクが止まりません。いや、そうは言ってもビビってるんですけどね。

 いまだガラケーを使用する作者は、いまだガラケーの松岡さんに以前から勝手に親しみを感じておりました。ガラケーも使えないであろうシ村さんとうまくやってくださると信じています。テレ東さん×松岡さんの方程式、ビビりながらも楽しみにしています。原作読者の皆様、一緒にビビりながら待ちましょう!

 ◇倉地雄大プロデューサーのコメント

 この「死役所」という作品と出会ったのは今から5年前。圧倒的なビジュアルと世界観、そして”シ村”というミステリアスで強烈な魅力を持つ闇の深い主人公。さらに各エピソードによってさまざまな読後感を味わわせてくれるこのマンガは、“マンガ好きなイチ読者”として目からウロコで、同じ”作品作りに携わる者”として激しく嫉妬して、それと同時に「この作品の映像化にチャレンジしたい!」という強烈な思いに駆られたことを、今でも覚えています。

 あれからはや5年。主演に時代劇からコメディーまで、幅広く演じることに定評のある松岡昌宏さんをお迎えし、いい意味で非常にハードルの高い「死役所」を映像化できることに至極の喜びを感じています! テレ東深夜ドラマらしくエッジの効いた、そして今秋、誰よりも多くの人の心に深く刺さるドラマにしたいと思っています! 皆様、どうぞご期待ください!

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