女優の吉岡里帆さん主演の映画「見えない目撃者」(森淳一監督)が、9月20日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。自らの過失で盲目となった元警察官が正義感と洞察力を駆使し、高校生と共に少女誘拐事件を追うサスペンス劇。全編ハラハラし通しで、握りこぶしに力が入ること請け合いだ。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
警察官として有望視されていた浜中なつめ(吉岡さん)。しかし、自らの過失で弟を事故死させ、自身も視力を喪失。3年、失意の中から少しずつ回復していたなつめは、自動車とスケボーに乗った高校生の接触事故に遭遇。現場から走り去る車から少女の助けを求める声を聞いたなつめは、事件性を嗅ぎ取り、警察に通報する。しかし警察はまともに取り合ってくれず、やがて捜査は打ち切られる。あきらめ切れないなつめは、事故現場に居合わせた高校生、国崎春馬(高杉真宙さん)を探し出し、一緒に少女の行方を追い始める……。
吉岡さんが、陰鬱さやおびえ、孤独、頭脳明晰(めいせき)で粘り強く調査するなつめを柔軟に表現。弟を死なせてしまったことへの罪悪感と無力感を、少女を救い出すという使命感に昇華させていく様に説得力を持たせている。音に反応した時の表情もとてもうまい。
スマホやSNSといった小道具も効果的に使われている。映画の端々に敷かれた伏線は上手に回収されていく。それらがスリリングな展開とあいまって、ドキドキ感を加速させる。その一方で、一人の女性の再生と、彼女の生き方に触発されていく高校生の成長を描き、ヒューマン作の側面も持たせている。ラストも潔い。
韓国でヒットした映画「BLIND(ブラインド)」(2011年)を、「ミュージアム」(2016年)の脚本家、藤井清美さんと、「重力ピエロ」(2009年)の森監督が、今の日本の文化を考慮して脚色。韓国映画のリメーク「22年目の告白-私が殺人犯です-」(2017年)を成功させた小出真佐樹さんがプロデューサーを務めた。(りんたいこ/フリーライター)
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…
12月20日公開の映画「【推しの子】-The Final Act-」(スミス監督)の前夜祭イベントが12月19日、東京都内で行われ、伝説のアイドル・アイを演じる齋藤飛鳥さんが登場…
ヒット中のディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌うガールズ…