女優の広瀬すずさんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」も最終第26週「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」の放送を残すのみとなった。前週第25週では、千遥(清原果耶さん)となつ(広瀬さん)、咲太郎(岡田将生さん)の約30年ぶりの再会、さらに3兄妹がもう一度、家族になる姿が描かれ、いまや物語は大団円を迎えようとしている。一方で気になるのが、ドラマの初回から登場し、数々の名場面を生み出してきた泰樹(草刈正雄さん)の体調面と、ついに出演が明らかにされた大泉洋さんの役どころ。さらには節目の100作目の朝ドラの最終盤を盛り上げるべく、サプライズがまだ用意されているのか、果たして……。
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第26週のあらすじはこうだ。優(増田光桜ちゃん)の入学式が行われた1975年春、なつたちの仕事は佳境を迎えていた。「大草原の少女ソラ」は人気番組となったものの、放送ギリギリの制作が続き、麻子(貫地谷しほりさん)はテレビ局からの催促に頭を悩ませる。
ある日、雨の中、運ばれてきた動画がぬれてしまうトラブルに見舞われるが、坂場(中川大志さん)たちの意欲は衰えない。放送は無事に終わり、なつは千遥たちと北海道にやってくる。翌日、季節外れの台風が十勝を直撃。柴田家は停電に襲われ、電化された最新の牧場設備がストップしてしまう……と展開する。
予告編には、何やらお祝いの席で、大泉さん扮(ふん)するスーツ姿の紳士(?)が「あんたがなっちゃんかい、会いたかったよ~」と話しかけるシーン、丘の上でなつと坂場、娘の優が並び立ち、坂場がなつの手を握りながら「家族になれてよかった」と言葉を交わすシーンに加え、千遥と娘の千夏(粟野咲莉ちゃん)、咲太郎と亜矢美(山口智子さん)の姿も映し出されている。映像は短いながらも終始、温かな雰囲気に包まれ、第25週の最後で膝から崩れ、視聴者を心配させた泰樹の姿もあり、悲しい出来事が起こりそうな予感はしない。
そのヒントとなりそうなのが、語り(ナレーション)となつの父としてドラマを見守ってきた、お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんの言葉。以前のインタビューでは「天陽くんとの別れは悲しかったので、これ以上、悲しい目には遭いたくないなって思っていたら、いい感じになっていて、僕は良かったなって思っています」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、自身の語りについても「最後の最後はいい感じだと思います。台本を読んで僕も『なるほど!』って思いましたし、『続けよ』を続けていて良かったなって。そんな感じになっていますので、ぜひお楽しみに」と語っていた。
登場人物が非常に多かったのも、この「なつぞら」の特徴。事前の告知なし、放送で出演が判明したキャストもいる。千遥役の清原さん、なつの母役の戸田菜穂さんらがこれに該当し、内村さんもなつの父として、後ろ姿のみではあったものの本編にサプライズ登場した。
また「なつぞら」では、音尾琢真さん、安田顕さん、戸次重幸さん、森崎博之さん、そして大泉さんと北海道発演劇ユニット「TEAM NACS(チーム・ナックス)」メンバーのコンプリートが実現。さらに富士子役の松嶋菜々子さん、光子役の比嘉愛未さんらレギュラーキャスト含む、歴代朝ドラヒロインが実に15人も登場し、ドラマに彩りを添えたほか、沢城みゆきさんら声優の顔出し出演も度々、話題となった。
もしサプライズがあるとしたら、これまでのように「北海道ゆかりの役者」「歴代朝ドラヒロイン」「アニメ関連の人物」の登場が考えられる。もちろん、なつの父・内村さんの“顔出し”の可能性もわずかながら残されているのではないだろうか。いずれにせよ、多くの話題を振りまいた100作目の朝ドラらしい、最終週を期待したい。
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