松岡茉優:夢笑われ“腹立った”エピソード披露 「自分を疑わないで」

映画「蜜蜂と遠雷」の試写会に登場した松岡茉優さん
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映画「蜜蜂と遠雷」の試写会に登場した松岡茉優さん

 女優の松岡茉優さんと俳優の松坂桃李さんが9月23日、東京都内で行われた映画「蜜蜂と遠雷」(石川慶監督、10月4日公開)の「音楽を楽しむ親子試写」と題したイベントに出席。上映後、松岡さんと松坂さんは子供たちからの質問に答えた。

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 松岡さんは、8歳のころから子役として活動しており、10歳の2分の1成人式で、「私は将来女優さんになって、大人からも子供からも愛される女優さんになって、将来はレッドカーペットを歩きます」と宣言すると、周囲に失笑されてしまったエピソードを披露。「見てろよって思ったんです。そのときの、人が自分の未来を信じてくれないっていうのに腹が立ってしょうがなくて……」と話し、「それは私の中でいい思い出にはならなかったけど、無事、レッドカーペットを歩かせていただいたんですね」と、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)でカンヌ映画祭に登場したときの思い出を語った。

 「見返してやったぞ、っていう気持ち良さより、自分を疑わなくてよかったなって思いました。だから、周りが信じてくれない夢があっても、自分だけはその夢を疑わないで信じてあげてほしいなって思います」と会場の子供たちに語りかけた。それに対し松坂さんは、「この話の後に(自分の話を)するんですか(笑い)」と困惑気味に話すと、周囲は笑いに包まれた。

 映画は、2017年に「直木賞」「本屋大賞」の史上初のダブル受賞を果たした恩田陸さんの同名小説(幻冬舎文庫)が原作。国際ピアノコンクールを舞台に、国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、ピアニストになることから長らく逃げてきた元天才少女の栄伝亜夜(松岡さん)、社会人となり妻子を持ちながらも夢をあきらめきれず、最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーした高島明石(松坂さん)、音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィンさん)、今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年・風間塵(鈴鹿央士さん)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦や運命と成長を描く。

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