なつぞら:最終回放送で「火垂るの墓」トレンド入り 「母をたずねて」「タイムボカン」…アニメファン沸く

アニメで描かれた「なつぞら」の東京大空襲シーン=NHK提供
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アニメで描かれた「なつぞら」の東京大空襲シーン=NHK提供

 女優の広瀬すずさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」の最終回が9月28日に放送され、ヒロイン・なつ(広瀬さん)の物語がひとまず完結。一方で劇中では、その後に「母をたずねて三千里」や「タイムボカン」といった傑作アニメが登場することを予感させる描写もあり、アニメファンを沸かせた。

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 最終第156回では、嵐の翌日は復旧作業に追われていた。荒れ果てた天陽の畑では、靖枝(大原櫻子さん)がジャガイモを掘り起こしており、なつと泰樹(草刈正雄さん)も手伝う。照男(清原翔さん)と砂良(北乃きいさん)は、散らかった小屋で落胆していたが、再び一からやり直すことを決意する。一方、麻子(貫地谷しほりさん)から次回作について電話を受ける坂場(中川大志さん)。皆、再び、日常の中でせわしなく自分の道を切り開いていくのだった……という展開。

 坂場に次回作について話す麻子の手元には1冊の本があり、そのタイトルは「CUORE(クオレ)」。これは「母をたずねて三千里」の原作として知られる小説で、SNSでは「母をたずねて三千里かな?」「次回作の企画はクオレ。(多分あれだ、母を訪ねて三千里)」「マコさん、クオレを手にしてた!マルコの原作だよね」などとファンは反応。

 また、咲太郎(岡田将生さん)が代表を務める風車プロでは、「魔女と手下が2人」の「泥棒一味」が登場するアニメの声の仕事が舞い込み、「魔女と手下が2人…タイムボカン?」「魔女と手下の2人、それはどこのタイムボカンでしょうか(笑)」「魔女と言ってるからマージョ。タイムボカンです。ドロンジョはその次のヤッターマン」と盛り上がりを見せた。

 さらに、最終回からおよそ12年後に、坂場となつの手により、ある一本の劇場版アニメが製作されることが示唆された。内容は「なつら兄妹の戦争」を描いたもので、ドラマ初回でなつの回想をアニメで描いた東京大空襲シーンも再登場。「1話のアニメシーンはフラグだった?」「最後に繋がった!鳥肌立った!」「初回のアニメがまさか再登場するとは…。しかも自分たちが未来で制作する作品だったなんて、すごい」と視聴者を驚かせたほか、“およそ12年後”の1988年に公開された故・高畑勲監督の劇場版アニメ「火垂るの墓」と結びつけるファンも続出。「火垂るの墓」がツイッターでトレンド入りし、Yahoo!のリアルタイム検索では1位にもなった。

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