注目映画紹介:「下忍 赤い影」寛一郎&パトレン1号・結木滉星が忍者アクションで競演

映画「下忍 赤い影」の場面写真 (C)2019「下忍」製作委員会
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映画「下忍 赤い影」の場面写真 (C)2019「下忍」製作委員会

 俳優の寛一郎さん主演の映画「下忍 赤い影」(山口義高監督)が10月4日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。武士による統治が終わろうとし、忍者が時代遅れとなっていた幕末を舞台に、忍者組織の最下層「下忍」の末裔(まつえい)の主人公が「鳥羽伏見の戦い」の裏での諜報戦に挑む。

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 下忍の末裔、竜(寛一郎さん)は「抜け忍」となり江戸で暮らしていた。ある日、竜はその出自を勝海舟(津田寛治さん)に見抜かれ、スカウトされて密命を授かる。それは、「江戸に嫁がせた薩摩藩の姫・静(山口まゆさん)を奪還して国に送り戻せ」というものだった……。

 竜を追う琉球武術の使い手・尚役には、特撮ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(2018~19年、テレビ朝日系)の朝加圭一郎(パトレン1号)役が話題となった結木滉星さん。映画「キングダム」にも出演していたアクション俳優・監督の坂口拓さんがアクションを監修している。

 「本格忍者アクション」と銘打たれた作品。自身が伊賀忍者の忍術と現代戦闘術をミックスさせるプロジェクトをプロデュースしている坂口さんの監修だけに、スピーディーで緻密なアクションを堪能できる。寛一郎さん演じる竜が刺客と戦う姿はストレートにカッコ良く、疾走感あふれる殺陣は息つく間もないほどだ。

 それでいて、竜が時折のぞかせるアンニュイな表情が印象的。普段は日の目を見ない者たちのドラマも味わい深い。クライマックスで流れるワンカットのアクションシーンには驚嘆した。尚を主役とした前日譚(たん)の映画「下忍 青い影」(11月15日公開)も楽しみだ。(遠藤政樹/フリーライター)

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