抱かれたい12人の女たち:“怪演女優”松本まりかが「ダサくて残念な女」でゲスト出演 三浦理恵子、佐藤江梨子、岡本玲も

連続ドラマ「抱かれたい12人の女たち」にゲスト出演する松本まりかさん (C)「抱かれたい12人の女たち」製作委員会
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連続ドラマ「抱かれたい12人の女たち」にゲスト出演する松本まりかさん (C)「抱かれたい12人の女たち」製作委員会

 数々の作品での怪演が話題の女優、松本まりかさんが、テレビ大阪で放送中の山本耕史さん主演の連続ドラマ抱かれたい12人の女たち」(土曜深夜1時26分ほか)の第6話にゲスト出演することが10月31日、明らかになった。第7話に岡本玲さん、第8話に三浦理恵子さん、第9話に佐藤江梨子さんが出演することも同時に発表された。

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 ドラマは、バーにやってきた演技派女優の面々が、過去の男の愚痴や仕事の悩みを話すうち、山本さん演じるバーテンダーをあの手この手で口説こうとする……というストーリー。最後は女優から「私を抱いてくれませんか?」というお決まりのせりふが飛び出す。全12話で各話に異なる女優が出演し、女優は自身が演じるキャラクターだけを決めて撮影に臨む。

 松本さんは第6話に男性用の高級アロマオイルの訪問販売員役で出演。オファーが来たときは「やりますって言っちゃったんですけど、後から後悔しました(笑い)。自分の中に引き出しがないと難しいし自分自身が丸裸になることだから、興味はあるけど怖かったですね」と話しており、役柄について「今回、私はキャラクター設定を『ダサくて残念な女』にしたかったんです。すてきな女優さんはたくさん出てくるので、逆に私は抱きたいって全然思えないのに抱いてほしいって思っている女性を選びました」とコメントしている。

 第1話は高橋メアリージュンさん、第2話はアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー若月佑美さん、第3話はMEGUMIさん、第4話は筧美和子さんが出演。11月2日に放送される第5話には中村ゆりかさんが出演する。番組の最後には反省会と題し、出演者が役作りなどを明かすコーナーもある。テレビ北海道、テレQ、テレビ愛知、テレビせとうちでも放送。

 ◇女性ゲストのコメント

 <11月9日放送の第6話「アロマオイルを売る女」松本まりかさん>

 オファーが来た時はやりますって言っちゃったんですけど、後から後悔しました(笑い)。自分の中に引き出しがないと難しいし自分自身が丸裸になることだから、興味はあるけど怖かったですね。

 今回、私はキャラクター設定を「ダサくて残念な女」にしたかったんです。すてきな女優さんはたくさん出てくるので、逆に私は抱きたいって全然思えないのに抱いてほしいって思っている女性を選びました。でも、なかなかな女性でしたよね(笑い)。今までは悪女を演じることが多かったのですが、そうではなくて今度は男性が引いてしまう女性。これはさすがに男性も手を出さないだろうっていう女性をやってみたかったんです。

 私が思う即興劇の醍醐味(だいごみ)は、考えて出るものではなくて素の部分が出てしまうこと。頭の中で考えうることから外れてしまった瞬間がすごく面白いと思います。特にそれが、お芝居の中で山本さんとお互いに出てしまったのはある意味成功なのかな?(笑い) 2人とも素で脱線してしまい、そこから想定外の展開になっていくところが、私の回での見どころだと思います。危機が面白みになるというか、誰も予想のつかないせりふがたくさん出てきます(笑い)。私も心を本当に素直に動かされましたし、ちょっと良い奇跡がいくつも重なった回になったんじゃないかなと思います。

 <11月16日放送の第7話「売れないパンクロックの女(仮)」岡本玲さん>

 即興なのでその場を最大限に楽しめることができれば良いなと思って、設定を決めたもののいろいろぶち壊すために暴れてやろうと思っていました。でも、もう少し暴れたら良かったな、と思っています(笑い)。

 きっと山本さんなら好きになれると信じて飛び込んだら、結構思ったより早い段階で恋に落ちていましたね。逆に計算違い(笑い)。最初はけなすつもりでこの歌詞で曲作ってみてって言ったのが、普通にええ曲やな!と思って突っ込めませんでした。特にシチューの歌が(笑い)。

 自分は変わりたい、変わらなきゃいけないと思っている中で、今までの本当の自分を認めてくれた瞬間、今この場にいるあなたのままを出せば良いんじゃない?って山本さんに言われた瞬間はとてもうれしくて、それが引き金でキスしました。あの流れはすてきだなって思います。曲を作りながら良いじゃん!って笑い合っているのって良いじゃないですか。今日超楽しい!って思ってやっていました(笑い)。

 自分では分からない女心を山本さんに表現してもらうっていう流れを作っていたので、そこで触れ合えたら良いなっていう何となくの願望だけ持っていました。でも女の子って突拍子もないことするし、私は普段の恋愛で突拍子もないタイプなので(笑い)。イライラして胸ぐらつかんでお前に何が分かるんだ?ってケンカしようと思っていたのですが、素の部分が出て事故が起きましたね(笑い)。うれしいなって思って。本当に好きになっても良いですか?ってキスでした。私の回では、2人の会話のセッションから生まれた山本さんの音楽、そしてその瞬間の事故的ミラクルを、ぜひ見てもらいたいですね。

 <11月23日放送の第8話「離婚を決意した女(仮)」三浦理恵子さん>

 このお仕事を始めて30年、今日が一番緊張しました(笑い)。私の回では口説くというよりは、“自分がどれだけ恋をできるか”がテーマでした。自分が恋をして、彼にも一瞬でいいから恋をしてもらいたい。お店に入って最初に目を合わせたときにそういう気持ちを持ったと思います。そして、私はしっかり恋ができたと思います。彼の言葉や私の話のテンポに寄り添ってくれることは居心地が良かったし、優しいな、すてきだなって思えて最後には恋に落ちることができました。

 最後の大事なせりふはせりふではなくて、私の演じる人のホンネで言えたのではないかと思います。だから成功です(笑い)。大人の恋愛や大人の人同士の居心地の良さって、会話のテンポや2人の間に流れる空気感が合うみたいな感じ、それが今日は全部良い世界観だったと思います。きっと自然な流れの中で恋が生まれて始まっていったりするから、せりふというよりは空気感、そういうシーンがたくさんあれば良いなと思ってお芝居をしました。実際に話していくうちに「あれ? こんなに格好良かったかな?」って改めて思いました(笑い)。

 アラフォーからアラフィフ世代の人たちってこういうことがあったら良いなってどこかで思っていると思うから、私にとっては夢のような時間でしたね(笑い)。山本耕史さんのすてきさを再発見できると思います。このドラマを通じて、まだまだ大人もたくさん恋をしていきましょうよって伝えたいです。本当にこのドラマのようにどんどん進展して大人の関係になっていくのはいけないことですけど、恋をするのは自由。心の中でたくさん恋をした方がキレイになれるし、こういう気持ちってあったよねって思いながら見てもらえたら良いなと思います。

 <11月30日放送の第9話「マスターをストーカーする女(仮)」佐藤江梨子さん>

 結婚して子供がいると、どうしても挑戦する心を忘れてしまっていました。即興劇も含めストーカー役も初めてだったので、やってみて楽しかったです。嫌われるのが好き、みたいなちょっと変な気持ちになりました(笑い)。簡単な設定や最初と最後のせりふは決めていたのですが、山本さんの真剣なお芝居に感激しっぱなしでした。

 口説けたのかは分からないですけど、キモがられたなとは思います(笑い)。少しずつ、ゾワゾワする。見終わってから、怖くなるような作品を目指しました。とにかく真剣過ぎて怖い、一度はこのせりふを言ってみたいっていうせりふを言ってみたりしています。

 このドラマのテーマ(題材)でもある 「今日私を抱いてくれませんか?」っていう最後のせりふを言う前に、恋心も千年の恋もドン引きするようなせりふを言ってみたかったので、それがかなえられてとても幸せでした。ちょっとやそっと好きになったんじゃない、深いんですって。とても純粋で怖いけど、悪意でやっているのではない、ただとてもこじらせているっていうそういう役です。温かい目でご覧いただけたら幸いです。

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