ゴジラ・フェス 2019:ゴジラ65回目の誕生日 西川伸司が初代ゴジラを描く 宝田明「三船敏郎よりも早く…」と熱弁

「ゴジラ・フェス 2019」のオープニングセレモニーで西川伸司さんが描いた初代ゴジラの前でポーズをとる西川さん(左)と宝田明さん(中央)
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「ゴジラ・フェス 2019」のオープニングセレモニーで西川伸司さんが描いた初代ゴジラの前でポーズをとる西川さん(左)と宝田明さん(中央)

 特撮映画「ゴジラ」シリーズの生誕を祝うイベント「ゴジラ・フェス 2019」が11月3日、東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)と周辺で開幕し、オープニングセレモニーに1954年公開の「ゴジラ」で主演を務めた宝田明さん、ゴジラのキャラクターデザインなどを手掛けたことで知られるマンガ家の西川伸司さんが出席した。この日がゴジラの“65回目の誕生日”であることから、西川さんは巨大なキャンバスに、初代ゴジラを描き上げ、集まった観客を沸かせた。この日の同イベント開催中に、ほかの怪獣も描き、絵を完成させるという。

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 宝田さんは「昭和29年に(俳優)デビューして、3本目の映画で『お前に主役をやらせるから来い』と言われ撮影所の所長さんの前に立っていたら、真っ赤な台本にカタカナで『ゴジラ』と書かれていた」と明かし、「『主役だから撮影に遅れてきたり、せりふを覚えてこなかったりすることのないように』『分かりました!』ということで台本をいただいて撮影に入った」と感慨深げに振り返った。

 また撮影について「そのときは『ゴジラ』がどういう感じのものか分からなかった。特撮映画の巨匠、円谷(英二)監督にお願いをして絵コンテをもらい、それを見ながら我々はリアクションをした」と説明。「長い撮影が終わり東宝の撮影所のダビングルームで試写会をやりました。試写を見て私は、あまりにもゴジラがかわいそうで隅っこの方でワーワー泣いていました」と当時の心境を語った。

 ゴジラへの思い入れをたっぷり語った宝田さんは「話は尽きませんが、『ゴジラ』は世界の大ヒーローとして君臨している」と切り出し、「何と言っても三船敏郎よりも早くアメリカの映画の殿堂入りを果たした。私は足元にも及ばない。彼は世界の大ヒーローとなっています」と熱く語った。

 「ゴジラ・フェス」は、「ゴジラ」第1作目の公開日が11月3日であることから開催されている1日限定のイベント。今年で3回目の開催となる。ゴジラにちなんだ飲食物を販売する屋台が出店しているほか、トークイベント、ステッカーラリーなどが行われる。今回は東京ミッドタウン日比谷などで同日午後7時まで開催。

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