結木滉星:ルパパトは「いい意味で過去」 初の単独主演でアクションも「ゼロからのスタート」

映画「下忍 青い影」で主演を務める結木滉星さん
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映画「下忍 青い影」で主演を務める結木滉星さん

 本格忍者アクション映画「下忍 青い影」(山口義高監督)で主演を務める結木滉星(ゆうき・こうせい)さん。結木さんといえば、今年2月まで放送されていたスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(ルパパト)のパトレン1号/朝加圭一郎役で知られるが、「ルパパトの最終回から半年以上が過ぎて、もっと前のことのようにも感じますし、思い出すことも減りました。自分の中でうまく消化できていて、いい意味で過去の作品」と語る。また「下忍 青い影」は初の単独主演作で、アクション監修を映画「キングダム」にも出演していた坂口拓さんが担当。「ルパパトで1年間、アクションを経験しましたけど、全くの別物。ゼロからのスタートでした」と振り返る結木さんに話を聞いた。

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 ◇「下忍 青い影」のアクション 「今までやってきたものとは別ジャンルという感覚」

 「下忍 青い影」は、寛一郎さん主演で10月4日に公開された映画「下忍 赤い影」の前日譚(たん)。舞台は幕末。倒幕を狙う薩摩藩士たちの狼藉(ろうぜき)で庶民の暮らしが脅かされている時代に、琉球武術の使い手の尚(結木さん)は、薩摩藩士・隆正(須賀貴匡さん)といさかいの果て、不穏な空気が漂う江戸に流れ着いていた。尚はある日、女郎屋に売られた少女・千(三上紗弥さん)と出会うが、その陰には、西郷隆盛から指令を受けて江戸の動乱に拍車をかけたい隆正の姿があった。因縁の再会を果たした時、尚の心の奥底に青白い火がともり、そしてその火を見透かした勝海舟(津田寛治さん)は、尚に時代変革の着火剤として働くよう密命を下す……。

 坂口さんと初めてタッグを組んだ本格忍者アクションが大きな見どころ。結木さんは「拓さんがアクション監修ってことで、今までやってきたものとは別ジャンルという感覚でした。『こんなにも違うのか』って驚きましたし、全てが新鮮。こんなにもリアルを追求するアクションってなかなかないので、いい経験をさせてもらいました」としみじみと話す。

 殺陣の練習は「約1カ月間、みっちりとやった」と話す結木さんは、「一つの作品で、あそこまでがっつりアクションをやらせていただける機会ってなかなかない。『相手を斬る』という気持ち一つあれば、自然と体が動くという感覚を味わえたのもよかったですし、苦労よりも楽しさが勝った感じ。とにかく撮影は楽しかったです」と振り返る。

 今回、激しいアクションに加え、忍者風の衣装に長髪姿、鋭い眼光や精悍(せいかん)な表情と、劇中で“新たな顔”をのぞかせているが、「普段、着ないような衣装で、髪もエクステを付けて長くしていたので、最初はやっぱり自分でも違和感がありましたけど……。でもファンの方にはどう見えるのかって単純に興味はありますし、反応が楽しみです」と笑っていた。

 ◇大河ドラマ出演への気持ち「より一層、強く」 悪役願望も…

 “ルパパト”以降もドラマに映画、舞台にと俳優として経験を積み重ねていっている結木さん。「お芝居って常に壁にぶつかって、『難しいな』って思うときがあるからこそ楽しい」と前向きで、「以前からNHKの大河ドラマに『出たい』って言っていて、今回、同じ時代ものの『下忍』を経験したことでより一層、その気持ちが強くなりましたし、役柄で言うと、次は犯人役や、サイコパスみたいな悪役をやってみたいです」と目を輝かせる。

 もちろん、ルパパトで“共闘”した伊藤あさひさんらの動向は気になるようで、「それぞれみんなドラマとかに出ているので、すごく刺激は受けます。だから、あまり会えてはいないんですけど……。(元木)聖也の舞台を見に行ったときに久しぶりに顔を合わせて、何か落ち着くなって思いましたし、あさひがお酒を飲めるようになったら、またみんなで集まりたいですね」と明かしていた。

 映画「下忍 青い影」は、11月15日からシネマート新宿(東京都新宿区)ほかで公開中。また「下忍 赤い影」は12月4日にDVDレンタル開始。

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