俳優の杉野遥亮さん、女優の福原遥さんダブル主演の映画「羊とオオカミの恋と殺人」(朝倉加葉子監督)が11月29日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。原作は、マンガアプリ「マンガボックス」で連載された裸村さんのスプラッター・ラブコメディーマンガ「穴殺人」。連続殺人鬼の女性と、その隣に住む自殺願望を持つ青年の恋愛模様を描く。自殺志願の男・黒須越郎役の杉野さんは映画初主演。福原さんは殺人鬼役に初挑戦で、美少女・宮市莉央を演じている。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
大学受験に失敗し、予備校もやめて引きこもり、ライフラインを絶たれ絶望した黒須(杉野さん)は、首つり自殺をはかるが失敗。その弾みで偶然開いてしまった壁の穴をのぞくと、美人で清楚(せいそ)な隣人・宮市(福原さん)の生活が丸見えになる。
黒須は穴をのぞくことが生きがいになり、宮市のとりこになっていくが、ある日、彼女が部屋で凄惨(せいさん)な殺人行為をしているのを目撃し、声を上げてしまう。のぞき行為が見つかった黒須は、宮市に愛を告白。殺されるかと思いきや、付き合うことに。幸せをかみしめる黒須だったが、宮市はデート中も構わず殺人を犯し……。
タイトルを見てミステリーものなのかと思っていたら、まさかのラブコメ。猟奇殺人と恋愛、コメディー要素を融合させた異色作で、エッジが効き過ぎている分、リアリティーを気にせず、ぶっ飛んだ物語を純粋に楽しめる。杉野さん演じる黒須と福原さん演じる宮市の胸キュンシーンがあったと思えば、その直後には殺人が……という展開はシュール。感情を揺さぶられ続ける体験は新鮮で興味深かった。
自殺志願者と殺人鬼という極端な2人だが、相手のことを好きだけど譲れない、互いの価値観を尊重し合うといった、現代の恋愛の在り方のようなものを考えさせられる一面も。ただ全体としてはラブコメ色が強く、そんなことを真剣に考えた自分さえも笑ってしまう展開。血しぶきが多めのため、スプラッターが苦手な人には少しつらいかもしれないが、それにしても福原さんの殺人鬼役は、アクションを含め、とても美しかった。(遠藤政樹/フリーライター)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を、ガー…
故・坂本龍一さんが指揮をとった2014年のフルオーケストラ公演「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」の模様が映画化され、2…
俳優の今田美桜さんが11月19日、東京都内で行われた映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつに、他のメインキャストと共に出席。美…
映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつが11月19日に東京都内で行われ、主演の米倉涼子さんらメインキャストが登壇。冒頭のあいさ…
11月18日に発表された15~17日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、フジテレビの大ヒットドラマ「踊る大捜査線」(1997年放送開始)から始まった「踊る」シリー…