安藤サクラ:回転レシーブで全身に「見たことのないアザ」 初大河「いだてん」と“東洋の魔女”河西昌枝役語る

テレビ
NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に河西昌枝役で出演している安藤サクラさん (C)NHK

 宮藤官九郎さん脚本で放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に、“東洋の魔女”の異名をとった女子バレーボール日本代表チーム主将・河西昌枝役で出演している女優の安藤サクラさん。バレーボール未経験の安藤さんは今回、斎藤真由美さんやヨーコ・ゼッターランドさんといった元選手の実技指導のもと、1日2時間程度、約10日間の練習を積んだという。「オリンピックに出場する日本代表選手のように見えるようになるためには短すぎる時間だったかもしれません」と振り返りつつ、「できないなりに、形にするのは簡単ではありませんでした。私のような“シロウト”が東洋の魔女の回転レシーブをすると、全身に見たことのないようなアザができる、ということだけは皆さんにお伝えしておきたいです」と“胸を張る”安藤さんに話を聞いた。

 ◇河西昌枝選手の“女性らしさ”も役に取り入れ…

 安藤さん演じる河西昌枝のポジションはセッター。あだ名は「馬」で、卓越したリーダーシップでチームを統率し、1962年にモスクワで開催された世界選手権で当時無敵だったソ連に勝利。1964年の東京オリンピックでも再びソ連を下して、日本中に大ブームを巻き起こす。大松博文監督との壮絶な練習と師弟の強い絆は、今も語り草になっている。

 安藤さんは「河西選手はいつも爪に透明マニキュアを塗っていらしたとうかがい、バレーボール一色の生活の中にも女性らしさを大切にされていたエピソードだなと、とても心に残りました。それから写真を拝見したら、河西選手は印象的なパーマをかけていらして、大変おしゃれな方だとも感じたんです。ですから私も演じる際は髪形や爪など、細かいところもちゃんとしたいと思いました」と明かす。

 さらには「大松監督も河西さんをはじめとする選手たちも太平洋戦争を経験して東京五輪に臨んだ世代。あの時代を生き抜いた人たちだからこそ出せるエネルギーというのはあると思いますし、私もその時代の人たちが持っていた熱量に少しでも近づけるよう、その思いに応えられるように、気持ちを持っていきたいと考えて演じていました」と話している。

 ◇宮藤官九郎脚本の魅力 「1行のト書きが、100倍くらいになって描かれている」

 今回が初の大河ドラマで、「いだてん」出演を「まさか一視聴者として拝見していた大好きな『いだてん』にお声掛けいただけるとは! 物語も後半に差し掛かっていましたし、このタイミングで呼んでいただけるなんて想像もしていなかったので、心がウキウキするほどうれしかったです」と喜ぶ安藤さん。

 “宮藤官九郎脚本”については、「読んでいて『やりたい! この世界に入っていきたい!』と強く思わされる」ことが魅力といい、「現場に入ってみて『いだてん』の世界は宮藤さんの脚本の1行のト書きが、100倍くらいになって描かれているのだとも感じました。そういう監督たちはじめ、制作するスタッフの皆さん、俳優の皆さんの思いで膨らんでいる」と実感を込める。

 最後に「監督から、東洋の魔女のバレーボールパートは『いだてん』で描いてきた女子スポーツの集大成的な意味も担っているとうかがい、とても重要な役目だと感じていました。演じられて本当にありがたいですし、こうした形で参加できることは、すごくぜいたくなことだと改めて思いました」と思いを吐露。さらに「朝ドラ『まんぷく』でも感じましたが、NHKのドラマは回によって演出される監督が違うので、いろいろな監督と撮影ができるのも醍醐味(だいごみ)なんです。朝ドラは1年半近くという長い期間ですが、今回は短い期間の中でも、またそういう出会いを経験できて、私はNHKのドラマの現場が大好きだなあと改めて思いました。役者としてまた貴重な経験をさせていただいたと思っています。皆さんにも楽しんでご覧いただけたらうれしいです」と視聴者に呼びかけた。

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