グランメゾン東京:“尾花”木村拓哉&“倫子”鈴木京香 三つ星獲得“最高チーム”への軌跡

連続ドラマ「グランメゾン東京」最終回のワンシーン(C)TBS
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連続ドラマ「グランメゾン東京」最終回のワンシーン(C)TBS

 平均視聴率が初回から10週連続で2桁をキープし好調の木村拓哉さん主演の連続ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系、日曜午後9時)の最終回が12月29日に放送される。パリの二つ星レストラン「エスコフィユ」で起きたアレルギー食材混入事件により転落した型破りなフレンチシェフの尾花夏樹(木村さん)と、女性シェフの早見倫子(鈴木京香さん)が東京で世界最高の三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げようと奮闘する姿が描かれてきた。悲願の三つ星を獲得するべく集まった「グランメゾン東京」の“最高のチーム”完成までを振り返る。

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 ◇“尾花”木村拓哉と“倫子”鈴木京香の出会い

 倫子は、自身の料理人人生を懸けて受けた、パリにある三つ星レストラン「ランブロワジー」の面接の最中に、一流の腕と自身の舌に絶対的な自信を持つシェフの尾花と出会う。

 その後、面接に落ちた倫子は、尾花と再会。尾花に料理を作ってくれと頼んだ倫子は、尾花が作った料理のおいしさと自分の実力のなさに涙する。しかし、尾花は、食べただけでその料理のレシピが分かる倫子の才能を見抜き、東京で店を作らないかと提案。「グランメゾン東京」の実現へと動き出す。

 ◇“京野”沢村一樹&“相沢”及川光博が加入

 レストランは、尾花と倫子の2人だけでできるわけではなく、ここから仲間探しが始まった。帰国した尾花と倫子は、「ランブロワジー」で尾花と一緒に修業した丹後学(尾上菊之助さん)がシェフを務め、東京で人気の高いレストラン「gaku」へ。そこで、「エスコフィユ」で共に働いたギャルソンの京野陸太郎(沢村一樹さん)と再会。その後、「エスコフィユ」で働き、現在は人気ウェブ料理研究家として活躍する相沢瓶人(及川光博さん)にも会い、「グランメゾン東京」で一緒に三つ星獲得を目指さないかと別々に提案するも、アレルギー食材混入事件が原因で、強い口調で断られてしまった。

 京野が事件後に行方不明となった尾花の代わりに背負った「エスコフィユ」の借金を、「gaku」のオーナー・江藤不三男(手塚とおるさん)と丹後に肩代わりしてもらっていたことを知った倫子は、江藤と丹後にかき集めたお金を渡し、京野を引き抜く。そんな中、相沢は、転落人生を味わった尾花の態度の変化などに気付き始める。やがて、倫子は、一人娘のアメリー(マノンちゃん)をシングルファザーとして育てる相沢にシェフとしてではなく、新メニューの開発を手伝ってほしいと提案した。

 尾花の態度の変化と、倫子の人柄などにより、京野、相沢がチームに加入。さらに、居酒屋で働いていた芹田公一(寛一郎さん)、技術は高いが生意気な口をたたく若手パティシエの松井萌絵(吉谷彩子さん)も加わった。

 ◇“祥平”玉森裕太がラストピースとして加入

 物語のポイントとなっている「アレルギー食材混入事件」は、3年前に「エスコフィユ」で行われた日仏首脳会談の最中に、ナッツアレルギーがある仏外務大臣に提供された料理に、ナッツオイルが混入していたというもので、国際問題にまで発展した。

 「エスコフィユ」時代に尾花の下で修業していた平古祥平(玉森裕太さん)は、事件後、日本のホテルのビュッフェレストランでシェフを務める。当初、祥平は、尾花に嫌悪感を抱いていたが、尾花たちに内緒で「グランメゾン東京」の開店に必要だった資金集めに協力。婚約者・蛯名美優(朝倉あきさん)の父・西堂(岩下尚史さん)との「グランメゾン東京と関わるな」という約束を破ったことが原因でビュッフェレストランを辞めざるを得なくなりながらも、風評被害で客足が遠のく「グランメゾン東京」がフードフェスに出店するメニューの開発の手伝いなどをしてきた。

 そんな中、ナッツオイルの混入が祥平のミスだったことが判明。祥平のミスに気付いていた尾花から「フレンチ、辞めんじゃねえぞ!」とエールを贈られていた祥平は、尾花のライバルでもある「gaku」の丹後に誘われ、「gaku」のスーシェフに就任した。

 一方、日仏首脳会談で「エスコフィユ」を紹介し、事件によって面目を潰されたリンダ・真知子・リシャール(冨永愛さん)は、事件の犯人を捜していた。リンダに頼まれた、フードライターの久住栞奈(中村アンさん)は、倫子に接触。ホールスタッフとして「グランメゾン東京」で働きながら真相を探る。

 尾花の師匠・潮卓(木場勝己さん)との出会いを通じて、客それぞれの体調や好みに寄り添った料理を提供することに気づいてよりパワーアップした「グランメゾン東京」の面々。そんな中、犯人を突き止めた栞奈が退職を申し出る。

 尾花たちは、栞奈の履歴書から、栞奈の父が日仏首脳会談で「エスコフィユ」を選定した関係者だったことを突き止める。事件が原因で家族が離散し、尾花たちを恨む栞奈だったが、尾花や倫子らの料理に懸ける情熱を目の当たりにしたことに加え、京野から直接、謝罪を受けたことで、ソムリエとして正式にチームに加わった。

 「gaku」で頭角を現し始める祥平だったが、犯人だったことがリンダの耳に入り、「gaku」を追い出されてしまう。リンダから、祥平を「グランメゾン東京」で雇うこと対して脅しを受けていた尾花だが、祥平に「グランメゾンに来い!」と力強い言葉でチームに勧誘。祥平が正式に加わることとなり、京野は尾花に「できたな、最高のチーム」と語りかけ、尾花も最高のチームの“ラストピース”の加入に目を潤ませるのだった。

 最終回となる第11話は、いよいよミシュランの調査が開始。そんな中、尾花と倫子が新たな魚料理のメニュー開発をめぐって口論。尾花が「スーシェフを辞める」と言って店を飛び出す……というストーリー。SNSでは、前回で「gaku」を去ることになった丹後に“グランメゾン東京入り”を熱望する声も上がっており、そのようなシーンが登場するのかにも期待が集まっている。そして、「グランメゾン東京」は悲願の三つ星を獲得することができるのか……。12月29日午後9時から、30分拡大版で放送。

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