全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
「ラブストーリーの名手」と称される脚本家の大石静さん(68)のオリジナルドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系、水曜午後10時)に出演する俳優の柄本佑さん(33)。柄本さん演じる、ヒロイン・真壁ケイト(吉高由里子さん)の“元カレ”で、動物カメラマンの尾高由一郎について、視聴者からは「今期で一番のキャラ」「柄本佑沼にはまった」など絶賛の声が上がっている。ドラマの撮影の合間に取材に応じた柄本さんに、第6話で登場したケイトと尾高の“禁断のキス”の裏側や、尾高役についての思いを聞いた。
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ドラマは、「家売るオンナ」シリーズ(日本テレビ系)や「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)などで知られる大石さんが描く“お仕事系ヒューマンドラマ”。週刊誌「週刊イースト」で日々スクープを狙う記者、真壁ケイトはある日、自身の父がハリウッドスターだと聞かされる。自分の出生の謎と父の秘密に迫ると、人生最大の「知らなくていいコト」にぶち当たり……というストーリー。
柄本さん演じる尾高は、フリーランスの動物カメラマン。報道カメラマンだったころ、かつて世間を騒がせた殺人犯で、第1話でケイトの父と判明した乃十阿徹(小林薫さん)の出所時の写真を撮影し、「週刊イースト」に掲載した経験を持つ。現在は妻子持ち、という設定。
第1話が放送されると、「柄本佑さんってあんなにイケメンだったっけ」などの声が上がり、柄本さんの“イケメンぶり”に注目が集まった。回を重ねるごとに、「柄本佑が最高に良い。視線といい、話し方といい、あの雰囲気。めちゃくちゃ好き」など絶賛する声が上がっている。キスシーンも反響を集めており、第3話で登場したケイトと尾高が付き合うきっかけとなったキスシーンについて、「声と目にも出る大人の余裕感、引き寄せてチューしたあと左手に残した余韻」「柄本佑さんの演技がたまらん」など支持を集めた。
“イケメン”と注目を集めていることについて、「なかなか恥ずかしいっす」と照れ笑いした柄本さん。「こんな『かっこいい』なんて言われる人生送ってきたことないから……まさかこのタイミングで『かっこいい』って言われると思わなかった」と驚きを隠せない様子。一方で、「みんなで作ってこういうふうに言ってもらえるって、そこがある種ものづくりの楽しさというか。こんなに反応してもらえるってうれしいですよね」と笑顔を見せる。
尾高の印象について、「(重岡大毅さん演じる)野中との対比というのもあるから、わかりやすくかっこよくなっている。重岡さんがまたなかなかに“ゲスく”やってくれているので、ドラマ全体としてかっこよく見えるように出来上がっている」と話す。初めて台本を読んだときの思いを、「(尾高は)かっこよくて、おおらかで、優しくて、いわゆるイケメンと言われる人なんだろうなと思った」といい、「これは本当に(オファーは)俺に来たの? これはまじで俺に?……(尾高役ではなく)野中さんじゃないのか!?って(笑い)」と率直に語る。
第6話のラストでは、仕事で不倫を暴いたケイトが、尾高の仕事部屋を訪れる。尾高は、「後味が悪いのは俺と不倫みたいなことしているから? そういうこと話したくて来たんだろ?」と尋ねると、ケイトは「やっぱり不倫なんだ、私たち」と話す。
「違う」という尾高は、「けど問題が1個ある。俺の心の中にいつもケイトがいる。家族には不満はないよ。大事に思っている。けど、ケイトを思わない日がない」と続ける。「こうやって正直に言葉にすれば、踏みとどまれると思ったんだけど……踏みとどまろう」と言いつつ、尾高はケイトに熱いキスをして……という展開だった。
このときの“勢いのあるキス”が視聴者の注目を集め、吉高さんは、自身のツイッターで「6話を観て心配してくださった方々がたくさんいらっしゃったのですが、首は無事です。あんな勢いあったのは自分で観ても驚きでした笑」とつづっていた。
このシーンについて直撃すると、「たしかに自分で見て『速っ!』って思いました(笑い)」と振り返った柄本さん。「その前の流れが、踏みとどまろうとして踏みとどまれない二人、というのがあるので、多少のスピード感というか、抑えてみたものが爆発したじゃないですけど、ある種の爆発力とスピード感は必要かなと思ってやったんです。でもまさかあんなに速いとは思っていなかった!(笑い)」と明かす。
「きっかけとしては、6話の最初の(ケイトを)抱きしめるというところぐらいから、『行っちゃダメ、行っちゃダメ』と抑えていたのが、あのとき抱えて抱きしめてあげることによって、昔の抱き合っていた感覚が若干戻るというか、思い出しちゃって。それをきっかけに(ケイトへの思いが爆発した)……というふうな追いかけ方をしました」と解説する。
ケイトと話すときの尾高の優しい声も注目を集めているが、「やっていく中で出来上がっていった声」と明かし、「吉高さんに対してお芝居をしていく中で、そういう声を見つけていったという感じ」と続ける。
「(報道カメラマンとして)3年前はキレッキレだったから、わりとしゃべり口調とかも速かったけど、今は動物を追っかけていて、妻もいて、子供もいて、家族を大事にすることが第一である。そういうおおらかさというか、包み込むみたいな(ことを考えた)」と話す。また、野中との対比も考え、「なるたけカドのない、柔らかい大人な感じ。周りの環境を解読して立ち振る舞える、というふうになったらいいなと思ってやっていた」と明かす。
吉高さんとは、「こうしよう」「ああしよう」と話し合って演技するというよりは、「一緒にお芝居をやって、せりふを掛け合わせていく中で、ちょっとずつ今度こうしてみようかな(という感じ)。こっちが変わると、向こうが変わるし、向こうが変わるとこっちも変わるので、反応し合いながらやっている」と明かす。
吉高さんの印象を「非常に野性的というか、動物的な勘で動かれているんだなという気がします」と話す柄本さん。「やっていて毎回違うので、それがとっても楽しいですね。回を重ねるごとに、そのシーンに厚みが増していくという感じはありますね」と明かし、「吉高さんのお芝居が、非常に守ってあげたいなと思わせてくださる、そういう可愛らしさがある方。吉高さんによって尾高さんの優しさであったりとか、しゃべり方みたいなものを引っ張ってもらっているというのは結構あると思います」と表現する。
尾高とケイトとの関係性が気になるところだが、柄本さんは「ケイトさんとそういうことになってしまって、皆さんの許容の中から外れていくところでもあると思います。子供もいて、家族を守ることが一番大事なんですけど、今回みたいなことが起きたのは、どこかで報道カメラマンとして、人を追っかけていたときのキレッキレの尾高さんの、ある種ハンター的なものがどこかに残っているから」と持論を展開。
最後に視聴者に向けて、「それが今後どこかしらもう一度再燃して、燃え上がる瞬間が出てくると思うんですね。いろいろな面があるので、なんとか許容していただけたらありがたい次第です」と視聴者に呼びかけた。
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