君は彼方:池袋舞台のオリジナルアニメが今秋公開 ヒロインの声優に松本穂香 瀬戸利樹が声優初挑戦

劇場版アニメ「君は彼方」のビジュアル(左)と声優を務める松本穂香さん(右上)、瀬戸利樹さん (C)「君は彼方」製作委員会
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劇場版アニメ「君は彼方」のビジュアル(左)と声優を務める松本穂香さん(右上)、瀬戸利樹さん (C)「君は彼方」製作委員会

 東京・池袋を舞台にしたオリジナル劇場版アニメ「君は彼方」が製作され、2020年秋に公開されることが3月3日、明らかになった。アニメは、池袋の全面バックアップで描かれる青春ファンタジーで、女優の松本穂香さんが主人公・澪(みお)の声優を務め、特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」、連続ドラマ「偽装不倫」などに出演した瀬戸利樹さんが澪の幼なじみの新(あらた)を演じる。松本さんが劇場版アニメの主人公の声優を務めるのは初めて。また、瀬戸さんは声優初挑戦となる。

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 「君は彼方」は、フランスの世界最大のアニメの祭典「アヌシー国際アニメーション映画祭」に出品された短編アニメ「奇魂侍」を手がけた瀬名快伸さんが監督、脚本、原作を務めるオリジナルアニメ。デジタルネットワークアニメーションが製作する。澪と幼なじみの新は、ある日、ささいな友人の言葉をきっかけにケンカしてしまう。澪は仲直りをしようと新のもとに向かうが、その途中で交通事故に遭ってしまう。意識を取り戻した澪の目の前には見たこともない不思議な世界が広がっていた……というストーリー。

 松本さんは、演じる澪について「なかなか自分の気持ちを素直に伝えることができず、どこかごまかしながら生きている女の子です。伝えることの難しさ、正直に生きることの大変さ、そういうものは私も、澪に共感できるような気がします」と説明し、「台本を読んだだけで、監督さんやスタッフさんの愛が伝わってきました。たくさんの方に愛される作品になるように、私も精いっぱい頑張ります」と意気込みを語っている。

 声優初挑戦の瀬戸さんは、「昔からいろいろとアニメが好きでよく見ているので、まさか自分が声優をやれると思っていなかったのでびっくりしました! 新しいことにたくさん挑戦したいという欲がある中で、この度、やらせていただけることになったのはすごくうれしいです。一生懸命“新”に命を吹き込みたいです」と語っている。

 ◇瀬名快伸監督のコメント

 ――松本さんを澪役に起用した理由

 テレビを見ていた時に、松本穂香さんの声が耳に飛び込んできました。透き通っていて無垢(むく)、そしてどこか素朴な声。まさに澪の声!と思い、松本さんの事務所に直談判しに行きました。心の底から松本穂香さん以外考えられない、と思い、澪という一人の人間に血が通った瞬間、共鳴したのを覚えています。

 ――瀬戸さんを新役に起用した理由

 初めて瀬戸利樹さんを見たのは仮面ライダーでした。声のイメージだけでは決めきれず、最終オーディションは少し変わった形でさせていただきました。そこで彼の持っている人間性だったり、性格だったり、ピュアな部分を知ることができました。瀬戸さんだったら新を、確かにそこに存在する人のように息を吹き込んでいただけると確信しました。

 ――作品への意気込み

 この企画がスタートしてから3年以上がたちました。僕は実績のある監督ではありません。ですが、役者とスタッフに恵まれ、こうやって製作発表することができました。「これが最後の作品になるかもしれない」という強い気持ちで劇場公開させていただけたらと思っています。

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