俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)の第9回「信長の失敗」が3月15日に放送され、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん扮(ふん)する菊丸の正体が明らかにされた。これまで「菊丸は何者なのか?」といった話題が、たびたび視聴者の間で上がっていたが、その正体は竹千代(徳川家康)の実母・於大とその実兄・水野信元に仕える「忍び」。制作統括の落合将チーフプロデューサー(CP)は、「水野兄妹の命を受け、情勢に翻弄(ほんろう)された悲運の少年・松平竹千代に害が及ばぬよう、影で竹千代を守り続けます」と今後の活躍を約束した。
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菊丸は、光秀(十兵衛、長谷川さん)が美濃で出会った三河出身の農民として登場。神出鬼没で、敵か味方か分からないが、常に光秀の危機を助ける……という触れ込みで、キャストビジュアルのキャッチコピーは「神出鬼没の三河の農民」となっていた。
初回から登場し、光秀に鉄砲の存在を教え、薬草にも精通。第4回「尾張潜入指令」(2月9日放送)で、光秀のお供として尾張に潜入した際、怪しい動きを見せたほか、第8回「同盟のゆくえ」(3月8日放送)後に公開された予告編に「命に代えてもお守りいたします」と“誰か”に告げるシーンが映し出され、「やっぱり忍び?」「菊丸! お前やっぱり!」「菊丸さんやはり半蔵なのかー」とSNSをざわつかせていた。
落合CPは「その眼(め)の奥には、自らの生まれ故郷・三河へのあくなき愛があります。駿河と尾張の狭間(はざま)で翻弄される悲しき三河の民を、岡村さんが全身全霊で演じてくれています。家康が本役・風間俊介さんになってからも、陰になり日向(ひなた)になり、家康を全力で守っていきます。正体が明かされた菊丸を、今後ともよろしくお願いいたします!」と視聴者に呼びかけている。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル脚本。若いころ、下克上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜け、その教えを胸に、やがて織田信長のもとで、多くの群雄と天下を巡って争う智将・明智光秀が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇だ。
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