麒麟がくる:“足利義輝”向井理が「将軍の涙」語る 「ふがいなさ」感じつつ「哀愁」も大切に 

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で足利義輝を演じる向井理さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で足利義輝を演じる向井理さん (C)NHK

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の第11回「将軍の涙」が3月29日に放送され、向井理さんが演じる足利義輝が再登場した。この日は、光秀(十兵衛、長谷川さん)らを前に、義輝(向井さん)が目に涙を浮かべながら、王が仁のある政治を行うときに必ず現れるという聖なる獣「麒麟」ついて語るシーンが登場した。

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 「麒麟」をまだ連れてくることができないことを嘆く義輝の、「麒麟が来る道は遠いのう」という言葉に込められた思いについて、向井さんは「義輝は和睦を命じたり、争いごとを止めようとしたり、平和を求めていたと思います。将軍としての矜持(きょうじ)も持っていたので、自分の代で平和が実現せず、京が混乱の最中になることのふがいなさを感じたのではないでしょうか」と推測する。

 また向井さんは、義輝は光秀のことを「人間として信頼している」とも話しており、「このシーンで大切にしたことは“哀愁”です。また、長谷川さん演じる光秀は、とても実直で、裏表がない光秀だと思います。もちろん本能寺の変を起こす張本人ではありますが、成すことすべてに説得力がある長谷川“光秀”さんなので、今までの光秀像を根本から変えられるのではないかと拝見しております」と話していた。

 第11回「将軍の涙」は、再び今川が尾張に攻め入り、次々と織田方の南部の領地を制圧していく。ついに非力ぶりを露呈した信秀(高橋克典さん)は、斎藤道三(本木雅弘さん)に援軍を頼むが、高政(伊藤英明さん)や稲葉良通(村田雄浩さん)らが尾張との和議を独断で決めた道三を糾弾しており、美濃は一枚岩ではなかった。

 兵が出せない理由を尾張に伝えにいく光秀(長谷川さん)。このままでは人質同然の帰蝶(川口春奈さん)が犠牲になってしまうことを恐れていると、ふと信長(染谷将太さん)の、かつて京の将軍家の取りなしで美濃の内紛が収まったという話を思い出す。

 光秀は道三に将軍家への取りなしを依頼しに戻るも、金がかかると難色を示す。そこで、高政の取りなしで守護の土岐頼芸(尾美としのりさん)のもとを訪ねる光秀だが、道三をよく思っていない頼芸はその願いを突っぱねる……という展開だった。

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