北香那:ドラマ「隕石家族」で元気な次女役 第6話は「ちょっと大人に…」 “母”羽田美智子との撮影秘話も

北香那さんが出演する連続ドラマ「隕石家族」のワンシーン=東海テレビ提供
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北香那さんが出演する連続ドラマ「隕石家族」のワンシーン=東海テレビ提供

 2018年公開の劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」で主演声優を務め、昨年、NHKの大河ドラマ「いだてん」に出演した女優の北香那さんが出演する連続ドラマ「隕石(いんせき)家族」(東海テレビ・フジテレビ系、土曜午後11時40分)第6話が、5月16日に放送される。羽田美智子さん主演の同ドラマで、元気で明るい門倉家の次女・結月を演じている北さんが、役への思いや、「結月のイメージが変わる」「ちょっと大人になり始めている」という第6話の見どころを語った。

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 NHK大河ドラマ「天地人」や「花燃ゆ」、連続テレビ小説「どんど晴れ」、帯ドラマ「花嫁のれん」(東海テレビ・フジテレビ系)などを手がけた小松江里子さんが脚本を担当するオリジナル作。半年後、地球に隕石が落ちてくるという世界を舞台に、夫の和彦(天野ひろゆきさん)、長女の美咲(泉里香さん)、次女の結月(北さん)、姑(しゅうとめ)の正子(松原智恵子さん)と一軒家で平凡な毎日を過ごす主婦の門倉久美子(羽田さん)ら家族の姿を描く。

 第6話は、リストラされたことも片瀬(中村俊介さん)に金を貸していることも家族に内緒の和彦は、自身の収集品を換金する日々。一方、片瀬は久美子と密会を重ねていた。

 そんな中、結月の彼氏・翔太(中尾暢樹さん)は資産家の息子と判明。翔太は結月と一緒に火星に移住したいと持ちかける。片瀬は門倉家に居候することに……。

 ーー次女の結月という役について。

 私自身は兄と妹がいます。長女だからか、周囲からはいつも私がお姉さんのように見られて育ち、妹は10歳年下の小学6年生。元気で何も考えていない能天気な妹は、みんなに可愛がられ、何をしたって許されて自由で「羨(うらや)ましいなぁ」と思っていたら、今回結月という妹役をいただけたので「この(妹の)感じを味わえるんだ!」とすごく楽しみにしていました。普段の自分と逆の立場の役を演じるのは新鮮ですね。

 結月と似ている点は、考えたらすぐ行動するところ。そこまで慎重にならない性格なので結月の大胆さはちょっと似ているかなと思います。それと「シスター・コンプレックス」という点も……。私の場合は、妹を好き過ぎるんです! 何でも買ってあげたくなって、私のお金はほぼ妹に行っちゃっています(笑い)。

 ーー撮影前「次女の時間を楽しみたい」と言っていましたね。

 普段から「自分がもっとしっかりしないと!」と思っているので、最初は次女役をつかむのが難しくて「どうしたらいいんだろう」とずっと考えていました。それが少しずつ砕けてくると何だかラクになって、お芝居をするのも楽しくて、どんどん結月を好きになって……。役を引きずっているのか、今ではプライベートで家にいる時もちょっとわがままになっています(笑い)。

 役を演じている時も、カメラが回っていない時も、ママ(羽田さん)は優しいし、パパ(天野さん)は笑わせてくれるし、お姉ちゃん(泉さん)はすごいきれいで。現場では本当に次女になった気分で身を任せて、次女の時間を十分に味わっています!

 ーー6話は結月にとっていろいろなことが起こる回ですね。

 6話は今までの元気な結月のイメージが変わる、すごく大事な切り替えの回。それを思えば思うほど緊張してきて、ママとの大事なシーンでは何度やっても思うようにできなかったんです。その時ママがカメラの回っていない部屋に私を呼んで「もう泣こうと思わなくていいよ」と抱きしめてくれて「私は結月に本当に生きてほしいっていう気持ちでせりふを言うから、それをまっすぐ受け止めて」と言ってくれて。ママの愛と優しさで胸がいっぱいになって自然に涙があふれました。

 ーー「最近、羽田さんに似てきた」と言われていますね。

 天野さんと松原さんから言われました。羽田さんから「親子で一緒にいると似てくるって言うから似てきたのかな」と言われ、あんなおきれいな方に似ているなんておこがましいと思ったのですが実はすごくうれしくて。今は本当の家族みたいな気持ちになっているので「ママに似てるって言われた~」と1人でにやにやしちゃいました(笑い)。

 “家族”の話で言えば、顔合わせの時に「隕石が接近しているとしたら?」と聞かれて「普段ちまちまお金を使っているので高い焼肉屋さんに行きたいです」と言ったら、羽田さんと天野さんが「今日行こう!」と言ってくれたんですけど、その日は行けなくて。お2人はその後も「番組が終わったら、みんなで絶対会おうね」「その時は結月が食べたいって言っていた焼肉にしようよ。絶対行こうね!」と言ってくれているんですが、撮影中もなかなか行けてなくて……。いつか行きたいなと思っています!

 ーードラマの中でナレーションも担当していますね。

 ドラマの中でいろいろなことが起きて、それを少し振り返ったような感じで冷静になって話すというナレーション作業は、以前やらせていただいた声優とは一味違うので、その点は監督さんがいろいろアドバイスをしてくださいました。自分がシーンを演じた上で、自分のことや家族のことを客観的に見て話すというのはすごく勉強になりました。

 ーー門倉家のとっておきのエピソード教えてください。

 先日、結月にとって大事なシーンの撮影があり、テストの段階でも家族みんながウルウルするような感動的な感じになって「よし、本番」とカメラを回したら、演じるうちに感情が高まったパパが「うっ、ぐっ」とおえつをし出して、それが「ぶひっ」ってなったんです。それを聞いたママが吹き出し、みんなも笑い出したから私も思わず「笑わないでよ~」と言ってしまい、みんなで泣き笑いのようになりました。実はそのシーンの前にママが「笑いながら泣くことってすごくいろんな人の心を動かせるすべなんだよ」と言っていて、それが意図せず本番で起きるというその感じが「なんか門倉家っぽいなぁ」と思いました。そのシーンは第7話ですので、ぜひ楽しみにしていてください!

 ーー視聴者の皆様へのメッセージをお願いします。

 相変わらずいろんな感情が行ったり来たりするような楽しいドラマになっています。結月にもいろんな心情の変化があり、ちょっと大人になり始めている時なので、注目して見ていただけたらうれしいです。残り3話、最後まで見てください!

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