2019年1月期に放送され、俳優の沢村一樹さんが主演を務めた連続ドラマ「刑事ゼロ」（テレビ朝日系）のスペシャル第2弾が、6月7日午後9時から放送されることが5月26日、明らかになった。幕末の剣士になぞらえた“見立て連続殺人”に挑む。女優の高岡早紀さんがゲスト出演する。

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　ドラマは、容疑者を追跡中、ビルから転落して刑事拝命以来20年間の記憶をなくした、京都府警捜査1課13係の刑事、時矢暦彦（沢村さん）が主人公。捜査に関する経験が“ゼロ”になったことで“洞察力”が研ぎ澄まされた時矢が、記憶を補う“トリセツ”兼“外付けハードディスク”的役割を果たす新人刑事・佐相智佳（瀧本美織さん）とコンビを組み、事件を解決していく。

　今回のスペシャルドラマでは、“令和”の時矢と“平成”の時矢、さらに“昭和”の時矢という、3人の時矢が登場。3人が事件の謎に迫っていく。また大学時代の時矢の恋人であり、人気恋愛作家として活躍する嵯峨思織（さが・しおり）を高岡さんが演じる。時矢が査問委員会にかけられて懲戒免職の危機に陥ったり、時矢と佐相が必死に隠してきた“時矢が記憶喪失”だという秘密が13係の面々にばれたりする瞬間などが見どころとなる。

　同じ人物の三つの個性を演じ分けた沢村さんは、「今回は現在の時矢と過去の時矢、そして昭和の時矢が複雑に絡みあって展開していくのですが、監督がさまざまな技術と工夫を凝らして撮影したので、まずは“3人の時矢”が交錯するところが大きな見どころです！」とアピール。

　瀧本さんは「過去にさかのぼり、智佳も知らなかった時矢刑事の“大切な人”の存在が明らかになるかもしれません！　不可解な事件の真相を一緒に追いかけていただき、そして13係のさらにパワーアップしたチームワークにも注目してもらえたらうれしいです」と、見どころについて語った。

　ドラマは、時矢は偶然、人気恋愛小説家・嵯峨思織のサイン会場を通りかかり、思織が大学時代の恋の相手だったことを思い出す。そんな中、経済評論家の篠崎武宣（日向丈さん）がスタンガンで気絶させられた後、刃物で斬殺される事件が発生。遺体の口から「1件目の犯人は河上彦斎」と書かれた原稿が見つかる。直後、時矢の頭の中に、自分が探偵を演じる映像が浮かび上がってきた。混乱する時矢に、鑑識の背川葉奈（猫背椿さん）が、原稿用紙の文字が時矢の筆跡と一致したと告げる。

　数日後、マッチングアプリ開発者・坂出仲満（般若さん）が同じ手口で殺され、遺体から「2件目の犯人は岡田以蔵」と書かれた紙も見つかった。時矢の前妻の奥畑記子（財前直見さん）によると、時矢は10年前、大学時代の親友である映画監督の山脇覚士（みのすけさん）に頼まれて、ミステリー映画のシナリオを書いたことがあるという。また、時矢の叔父で医師の生田目守雄（武田鉄矢さん）の分析によると、時矢の頭に浮かんだ映像は、脚本執筆時に思い描いた映画の完成形イメージだと判明。自分の執筆したシナリオ通りに連続殺人が起きていることを知り、行方不明となっている山脇の居場所を探し始める……という展開。

　◇沢村一樹さんのコメント

　――久々の「刑事ゼロ」の撮影現場はいかがでしたか。

　今回は現在の“令和”時矢と過去の“平成”時矢、そしてさらに“昭和”の時矢が複雑に絡みあって展開していくのですが、監督がさまざまな技術と工夫を凝らして撮影したので、まずは“3人の時矢”が交錯するところが大きな見どころです！

　――レギュラーキャストの皆さんとの連携はいかがでしたか。

　前作の撮影から約1年、時間が空いていたのですが、以前よりもさらに連帯感がありました。劇中でも大ピンチに陥った時矢を助けるためにみんなが一丸となって捜査するシーンがあるのですが、息がぴったり合っているところが、視聴者の皆さんにも伝わると思います。遅ればせながら、撮影中に13係のメンバーで横山だいすけくんの結婚祝いもしたんですよ。子供が大好きで優しく穏やかな彼なら、幸せな家庭を築くことができると思います。エールを送るつもりでお祝いしました！

　――記憶を取り戻そうとした時矢が銭湯でお湯の中に潜るシーンもあるそうですが……。

　はい、潜りました！　監督こだわりの水着を着用したので、それは見てのお楽しみです（笑い）。

　――ゲスト・高岡早紀さんとの共演はいかがでしたか。

　高岡さんはお会いするたびに美しさを増し、年齢を重ねるごとにすてきになっていく魔性の女優さんですね。そんな高岡さん演じる思織と時矢の間にはちょっと恋愛っぽいシーンもあり、そちらも見どころです。久しぶりの「刑事ゼロ」新作を、ぜひ多くの皆さんに楽しんでいただきたいですね！

　◇瀧本美織さんのコメント

　――久々の「刑事ゼロ」の撮影はいかがでしたか。

　久しぶりに皆さんにお会いしたのですが、久しぶりの感じがしませんでした！　京都のスタッフさんのアットホームな温かい雰囲気はいつもとても心強いですし、またこうして皆さんとご一緒できて幸せでした。

　――沢村一樹さんとの掛け合いや、レギュラーメンバーとの連携はいかがでしたか。

　撮影中、“懐かしい！”と関係性を思い出して笑ってしまうようなやり取りもあり、また新しい試みもあり、和やかな雰囲気もありながら、いつになく皆さん攻めの姿勢で、チームで燃えている感じがありました！　

　横山だいすけさんは、結婚についてみんなから質問責めでした！（笑い）。現場でお祝いもでき、こちらまで幸せをいただきました。

　――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします！

　過去にさかのぼり、智佳も知らなかった時矢刑事の“大切な人”の存在が明らかになるかもしれません！　

　不可解な事件の真相を一緒に追いかけていただき、そして13係のさらにパワーアップしたチームワークにも注目してもらえたらうれしいです。