小室安未:「シェアハウス全然なじまない」 内藤秀一郎らとシェアハウス舞台のドラマ「恋禁ハウスルール」に

ドラマ「恋禁ハウスルール」に出演している(左から)小室安未さん、伊藤千由李さん、大原梓さん、宇佐卓真さん、碓井将大さん、内藤秀一郎さん
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ドラマ「恋禁ハウスルール」に出演している(左から)小室安未さん、伊藤千由李さん、大原梓さん、宇佐卓真さん、碓井将大さん、内藤秀一郎さん

 若手俳優が活躍できる場所を作る目的で開設された動画配信サイト「YouTube」のドラマチャンネル「僕等(ら)の物語」で、ドラマ「恋禁ハウスルール」が配信中だ。同チャンネル第2弾となる今作は、“恋愛禁止”を掲げるシェアハウス「ポッポーズ6」を舞台に、6人の男女の人間模様を描く。シェアハウスの住人を演じる宇佐卓真さん、伊藤千由李さん、碓井将大さん、大原梓さん、小室安未さん、内藤秀一郎さんにドラマについて話を聞いた。

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 奨学金で芸大に通う北沢祐介役の内藤さんは、「今どきな男の子をという感じがしていて。女の子とキスしたけど本当に好きなのは別の子みたいな。そういうところが自分と合っているかはわからないですけど、性格的にはちょっと似ている部分があって演じやすかった」と語る。

 祐介と同じ芸大生・藤田瑞穂役を演じるのは大原さん。「純粋でめっちゃめちゃ素直な子。それがいいところでもあるけど、ちょっと神崎(碓井さん)さんに対して悪いふうに出ちゃったりも」と人物像を分析し、「コメディーと真面目の中間ぐらいの演技をしないといけない場面もあり、監督と何回も話し合い、しっかり演じられたかなと思います」と自信をのぞかせる。

 シェアハウスの住人で最年長の会社員・神崎武史に扮(ふん)する碓井さんは、「キャストの中でも実際に一番年上ですが、役の年齢も一番上。だからみんな若いなと思って」と苦笑い。「29歳で貧乏という嫌な役ですが、そこが何か笑いにつながるというか。恥ずかしいは一周通り越しちゃったみたいなキャラクターなのかなと思いながら撮影に臨みました」と言い、「最初はほんわかした雰囲気で始まりますけど、話が進むにつれて誰と誰が好意があって、思わぬ所の矢印がくっついたりする。見ている方は誰かに思いを寄せて見ると思うので、何回も見ていろんな人の思いに沿って見られる作品になっていると思います」と見どころをアピールする。

 自称ミュージシャンのフリーター・穂高弘樹役の宇佐さんは、「主は神崎さんですが、それを知った上で、シェアハウスのお世話役という立ち回りをしている」と役どころを説明し、「話が進むにつれて怒濤(どとう)の展開があったりするかもしれないということで、視聴者の方から見たら面白い内容になっていると思う。弘樹はいたって真剣なので、そういうところを注目していただければ」と呼びかける。

 福祉学校に通う中西リエを演じる伊藤さんは、「一緒に生活していて一番みんなのことを見ていて、何でもわかっているという役。すこしツンと見えるけど実は……というだいぶクセがあるので、そこをうまく見せられるように頑張りました」と話す。

 そしてシェアハウスに引っ越してくる川上玲奈を演じる小室さんは、「冒頭からシェアハウスになじんでいない人なのですが、話が進むにつれても全然なじまない(笑い)。ずっとおかしいように演じるのが結構難しかったですね」と語る。

 ◇自分はシェアハウスに向いている?

 役柄としてシェアハウスの住人を演じているが、内藤さんに自分自身が向いているか聞くと、「結構気使いなので俺は向いていますね。昔ちょっと先輩と2人でシェアハウスしたことがあって、周りからは『絶対ケンカする』と言われていたけど、自分が一歩引いていた」と経験を踏まえて回答。宇佐さんから「先輩だからじゃないですか」と確認された内藤さんは、「かもしれん」と思わず本音を明かし、周囲を笑わせる。

 ここで碓井さんが、「このメンバーだったら?」と投げかけるも、内藤さんが「きつい」と即答。大原さんが「この6人だったらできる気がする。毎日楽しそう」と話すと、小室さんは「“男飯”みたいなのをみんなで作りたい」と笑顔で応じた。

 ただ、宇佐さんが「パーソナルスペースが欲しいから向いていないかも」と首をかしげたのをきっかけに、碓井さんが「パーソナルスペース欲しい人?」と問いかけると、全員が挙手し、顔を見合わせて爆笑していた。

◇登場人物から一人選ぶなら…

 ドラマに登場するシェアハウスで暮らす6人は異なる恋愛観を持ち、それぞれ恋の結末を迎えることになるが、もし異性のキャラクターから選ぶなら……と水を向けてみる。

 宇佐さんが男性陣のトップバッターとして、「瑞穂ですかね、一番恋愛に対して真面目な感じがする」と切り出すと、碓井さんは、「神崎は瑞穂のことが好きだし、役として対面した時にやっぱり可愛いと思ったけど、小室の役がいいですね。ベールを張ってシャキッとしている女性が気持ちを開いたとき、どうなるのかが魅力的」という。

 「正直みんな好きだから難しい」と悩む内藤さんは、「役の性格で好きなのはリエ。相手のことを思って強く言える子って好き」と話す。

 続いて女性陣に男性キャラを選んでもらうと、「私は神崎さん。はっきりしている人が好きなので、ストレートに生きている役だから自分の感情とかもすぐ言うし、そういう人が好きです」と小室さん。続いて伊藤さんは、「弘樹ですかね。役的には夢に向かって頑張っているというところだから、貧乏でもそれを目標にしているところはいい」と理由と共に答える。

 最後に選ぶことになった大原さんが、「こうなったら一応言っておきますか(笑い)」と内藤さんにちゃめっ気たっぷりな視線を送ると、内藤さんは「20歳に気を使われるのは嫌だな」と苦笑い。そんな内藤さんを見つつ大原さんは、「祐介は純粋に優しいから、みんなに気を使ってみんなにいい顔しちゃう。優しさのかたまり。そこにはひかれます」と理由を説明した。

◇宇佐制作の楽曲&絵画が劇中に登場

 本編中のあるシーンでは、宇佐さんが自作の曲を披露しているが、「助監督の方が、その歌を口ずさんでいるのを聴いたときすごいなと思った」と碓井さんが明かすと、大原さんも「1回聴いたらずっと残る。歌詞の一つ一つも物語に合っていて、感動しました」と声をはずませる。

 作曲した宇佐さんは、「『ポッポーズ6』はハトがテーマになっていて、監督から白いハトを歌詞のどこかに入れてほしいと言われていた」と言い、「趣味で曲作りをしていただけなので、そんな期待しないでほしいと思いつつやったところ、わりと評判がよくて。歌は好きですけど自分の声が好きじゃないので、ぜひ皆さん歌ってほしい」とうれしそうに話す。

 さらに宇佐さんは、「僕が描いた絵もシェアハウスの中に飾らせてもらっている」と明かし、「もともと今回のスタッフさんたちとご一緒したときに絵を描くのが好きと話をしていたのですが、じゃあ持ってきなよとなって飾られました」と経緯を説明。「自分の家のコルクボードにかけていたもので、映ったら『これか』と思っていただけたらうれしい」と呼びかける。

 ◇今後の目標は?

 仕事やプライベートなどの目標を聞くと、小室さんは、「ロディというぬいぐるみを全色そろえるのが夢」と切り出し、「何かを成し遂げたときに増やしていこうと思っていて。今回もこの長期のお芝居が初めてだったので紫を買おうと思っています。自分の中で仕事がステップアップできたら増やしていこうと思うので頑張りたい」と力を込める。

 伊藤さんは、「今作を通じていろいろ学ぶことがたくさんあって。これから先もっといろんな役をできるように頑張りたい」意気込み、大原さんは、「夢や目標というよりは、一つ一ついただくお仕事を丁寧にやっていきたいなと、いつも思っています」と普段のスタンスを明かす。

 一方、内藤さんが「夢はたくさんありますが、今の仕事を中途半端にやるのは嫌なので、もっと上にいきたい」と闘志を燃やすと、神崎さんも「僕が知らないこともたくさんあるし、たくさん生まれる。そういうのをもっと楽しみたい。新しいことを食わず嫌いせず楽しんでいきたい」と笑顔で語った。

 「続けることが大事」がモットーだという宇佐さんは、「年齢を重ねていくにつれ、好きなことを仕事にしていることってすごいうれしい環境にいると思った。続けるために毎日ちょっとずつ努力していつかという思いがある」と前を向いていた。

 ドラマ「恋禁ハウスルール」は、YouTubeのドラマチャンネル「僕等の物語」で配信中。(取材・文・撮影:遠藤政樹)


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