注目アニメ紹介:「海辺のエトランゼ」 駿と実央の心の機微を丁寧に 沖縄の美しい風景、波の音も

アニメ マンガ
劇場版アニメ「海辺のエトランゼ」の一場面(C)紀伊カンナ/祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会

 紀伊カンナさんの人気ボーイズラブ(BL)マンガが原作の劇場版アニメ「海辺のエトランゼ」(大橋明代監督)が、9月11日に公開された。沖縄の離島を舞台に、小説家の卵の橋本駿と若くして両親を失った知花実央の初々しい恋愛を描く。海や色鮮やかな花々など美しい島の風景の中で、互いに少しずつ心を通わせていく駿と実央の感情の機微が丁寧に描かれる。

 アニメは、原作者の紀伊さんが監修とキャラクターデザインを担当。「ダンガンロンパ The Animation」の演出を担当した大橋さんが監督を務め、「モンスターストライク」などのスタジオ雲雀が製作。村田太志さんが橋本駿、松岡禎丞さんが知花実央をそれぞれ演じる。

 沖縄の美しい景色に目を奪われ、ゆったりと流れる波の音に島へ行ったような気持ちにさせられる。音は、実際に沖縄で収録したという。駿や実央たちが暮らす沖縄の家屋、部屋のキッチンや冷蔵庫といった家具も細かいところまで丁寧に描かれ、生活感を表現した。

 美しく描かれた背景の中で、駿や実央たちキャラクターが生き生きとした動きを見せる。表情はもちろん、キャラクターたちの髪の揺れ、手の動きといった一つ一つに感情が表現され、一瞬も見逃せない。大橋監督はインタビューで「日常を描くことを大切にした」と語っていたが、キャラクターがたちが実在しているようなリアルさを感じさせてくれる。

 駿に真っすぐに思いを伝える実央を演じた松岡さん、過去のトラウマゆえに実央の思いに戸惑う駿を演じた村田さんの演技にも心を動かされる。喜んだり、嫉妬したり、落ち込んだりとさまざまな感情を見せる実央はとても可愛らしく、なかなか煮え切らない駿を見ていると歯がゆくなる。

 美術、音、キャラクターの動きにこだわり、繊細かつ丁寧に駿と実央の物語を描いた本作。2人の恋をじっくりと見守りたい。

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