エール:岸本役・萩原利久の魅力は「憂いを帯びたまなざし」 せりふ増も CP&演出が語る

NHK連続テレビ小説「エール」で岸本和俊を演じた萩原利久さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「エール」で岸本和俊を演じた萩原利久さん (C)NHK

 窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」(総合、月~土曜午前8時ほか)第88回が10月14日に放送され、主人公・裕一(窪田さん)の恩師・藤堂先生(森山直太朗さん)が率いる部隊が悲劇に襲われた。

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 同回で、裕一の目の前で頭を打ち抜かれて絶命する若手兵士の岸本として、悲劇性を高める役割を担ったのが萩原利久さんだ。萩原さんと言えば、菅田将暉さん主演の連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、2019年)などに出演し、注目を集める期待の若手俳優の一人。

 制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサー(CP)は、萩原さんを「非常に若手で輝いている、これからさらに伸びてくる俳優さん」と評価した上で、岸本役に起用した理由について「当時、戦場に将来のある若者たちが送り込まれていったわけじゃないですか。そして、そこで命を絶たれてしまう悲劇性を、彼のようにキラキラした若者が演じることで、リアリティーが出てくるんじゃないかと思いました」と明かす。

 また、部隊を悲劇が襲うコンサート日の前夜の、岸本の「死ぬのが怖くなりました」に続く告白(昔ワルだった話や子供がいることなど)は当初はなかったせりふで、チーフ演出で、脚本も手掛けた吉田照幸さんは、「戦場のシーンを先に撮ったのですが、そこで見ていて、岸本に言わせた方がいいなって思いました。元々このせりふは(山崎潤さん演じる)神田のものだったのですが、何か岸本の憂いを帯びたまなざしを見ていたら、彼に語らせた方がいいなと思って、戦場シーンのロケのあとにお願いしました」と話していた。

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