磯村勇斗:壁ドン、“全裸待機”…「恋する母たち」赤坂役が話題  「新たなターニングポイントになれれば」

ドラマ「恋する母たち」に出演する俳優の磯村勇斗さん
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ドラマ「恋する母たち」に出演する俳優の磯村勇斗さん

 金曜ドラマ「恋する母たち」(TBS系、金曜午後10時)で、吉田羊さん演じるキャリアウーマンの林優子の部下・赤坂剛を演じている俳優の磯村勇斗さん(28)。会社で突然上司である優子に壁ドンをしたり、出張先で同じ部屋に泊まることになった際には、まさかの全裸で待ち受けていたり。「かっこよすぎ」「破壊力が半端ない」「だめキュン」と、視聴者をときめかせている。「濃厚な恋愛ドラマに出るのはほぼ初めてだったので、大人の世界に足を踏み入れてしまった感覚でしたね」と話す磯村さんに、壁ドンの撮影の裏側や、俳優業について聞いた。

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 ◇「赤坂ほどグイグイいかない」

 ドラマは、女性週刊誌「女性セブン」(小学館)で2017年から今年7月まで連載された柴門ふみさんの同名マンガが原作。同じ高校に通う息子を持つ、木村佳乃さん、吉田さん、仲里依紗さん演じる3人の母たちの恋愛と友情を描いたラブストーリー。脚本は大石静さん。

 脚本を読んだ感想を、「母親であっても、独身であっても、恋は別にしていいのではないかと思いました。そのベクトルが旦那さんか、赤坂のような別の男性なのかは関係なく、好きになってしまったら気持ちは止められないのではないか、と読んでいて思ってしまう、そういう世界観だなと思いました」と話した磯村さん。

 赤坂の印象については、「思ったことはちゃんと伝えるし、優子さんに対しても気持ちをもて遊ぶじゃないですけど、最初は転がすようなことをして。わりと肉食に近いのかなと思います」と話す。

 赤坂の仕事に対する姿勢は、共感するといい、「古いものにとらわれず、新しいものを提案していくスタイルなので、その辺の感覚は自分と似ているかなと思います。はい上がっていく気持ちは似ているかな?」と明かす。

 一方、恋愛面については、「う~ん? 赤坂ほどグイグイいかないかなとは思いますけどね」と照れ笑い。優子のような、仕事ができる年上の女性については、「働いている女性はすてきだと思いますし、恋愛対象としてもありえます。なにかに向かって一生懸命やっている女性というのは、年齢関係なくすてきだなと思いますね」と恋愛観も明かす。

 ◇吉田羊への壁ドンシーン 「楽しくやれた」

 10月30日放送の第2話では、赤坂が、優子に「壁ドーン」と言いながら壁ドンする場面が登場。視聴者からは「赤坂くんかわいい」「赤坂くんがグイグイいくのに、ハラハラキュンキュンした!」などの声が上がった。

 このときの撮影の様子を聞いてみると、「(吉田さんと2人で)最初は『なんだろうなコレ?』みたいな空気感はあったんですけど(笑い)」と明かした磯村さん。「おかしいじゃないですか? 会社の廊下で急に壁ドンをするという状況が。だから2人で笑っちゃったりもしましたけど、楽しくやれたんじゃないかな」と振り返る。

 ドラマを手がける磯山晶プロデューサーは、赤坂について「やっぱり“妄想の映像化”というか(笑い)、会社の廊下歩いているだけで、こんなすてきなコが、『壁ドーン』って言いながら壁ドンしてくれるんですよ? どんなに幸せかと思う(笑い)」と話していた。

 また、そんな赤坂を演じることについて、「グレーなゾーンが広くないといけないので、すごく難しい」と話し、「そういう意味で“捉えどころのない”ということが表現できる20代の俳優さんってすごく希有(けう)だと思う。磯村さんは本当に絶妙なところを突いてきていますね」と磯村さんの起用について語っていた。

 このことを伝えると、「グレーゾーンだからこそ、どう優子さんに対してアプローチするのかというのは非常に難しいです。現場でもいろいろと試行錯誤しています」と話した磯村さん。「吉田羊さんとの心のキャッチボールも大事にしないといけないので、結構楽しそうに思えて、意外とハードな感じかなと思いますね」と率直な思いも明かしていた。

 11月6日放送の第3話では、出張先で同じ部屋に泊まることになった赤坂と優子が描かれた。優子がシャワーを浴びているとは知らず、赤坂が洗面所に入ってきてしまい、優子と遭遇。動揺を隠そうとする優子だったが、着替えて部屋に戻ると、赤坂が全裸で仁王立ちし、「もう我慢できないです、俺」とつぶやいて……という内容だった。SNSでは、「磯村勇斗くんかっこよすぎ」「磯村勇斗の全裸待機見て寝れなくなった」などの反響が上がり、視聴者を興奮させていた。

 磯村さんは、「赤坂は、今回の作品の中で、女性の気持ちをキュンとさせたりとか、年上女性の希望みたいな部分? 希望っていうのかな?(笑い) そんな役柄でもあるので、そこは大切にしたいです」と話す。また、「可愛さ、かっこよさ、色気みたいな部分が求められているのは、すごくプレッシャーとして感じていますが(笑い)、頑張んないといけないところですし、『こういう後輩が近くにいたらいいな』と思ってくれるような役にしたいです」と力を込める。

 ◇「まだブレークはしていない」 磯山Pは“スーパーブレーク”を期待

 磯村さんは、1992年9月11日生まれ。静岡県出身。人気特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」で、仮面ライダーネクロムに変身する青年・アランを演じ、注目を集めた。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」(2017年放送)、ドラマ「今日から俺は!!」(2018年放送、日本テレビ系)など、数々のテレビドラマ、映画、舞台作品に出演している。

 中学生の頃、自主制作の映画を作ったことがきっかけで、役者業を意識するようになったという磯村さん。当時、自身が書いた脚本で役を演じたといい、「お遊びに近いですけど、そこが始まりでこういう映像の世界をやってみたいな、芸能界というものに触れてみたいなと思って。中学の時から志してきたという感じです」と振り返る。

 作品ごとに印象が全く違う磯村さんに、ターニングポイントとなった作品を聞いてみた。「何本かありますし、すべて同じように力を注いできたので、どれかを特別扱いはしたくはない」と前置きしつつ、「『仮面ライダー』、朝ドラ『ひよっこ』、『今日から俺は!!』は、ターニングポイントになったと思います。自分の名前を広めてくださった作品でもありますし、すごく愛のある現場だなと思いますね」と明かす。

 磯山プロデューサーが、「磯村くんが“スーパーブレーク”しないかと思って、あたたかく見守っている」と話していたことを伝えると、磯村さんは「自分が事務所に入った当初では考えられない状況なので、仕事が続いていることはありがたいです」と話す。

 「たくさんの人に知ってもらえて、その部分で“ブレーク”というのかわからないですけど……にしても、まだブレークはしていないなと思いますけどね」と本音も。「この『恋する母たち』が、新たなターニングポイントになれればいいなと思っています」と続けていた。

 最後に、視聴者に向けて「金曜夜は、ちょっとヒヤヒヤしながらドキドキして、作品を楽しんでもらいたいと思っています!」と呼びかけた磯村さん。ドラマでの“赤坂”と磯村さん自身、どちらの今後もしっかりと見守っていきたい。

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