全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
女優の武井咲さんが主演を務めるドラマスペシャル「黒革の手帖~拐帯行(かいたいこう)~」(テレビ朝日系)に、連続ドラマ版にも登場した仲里依紗さん、高畑淳子さん、高嶋政伸さんが出演することが12月16日、分かった。因縁の宿敵たちが、またも原口元子(武井さん)に襲いかかる。
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仲さんが演じた山田波子は、もともとは元子と東林銀行世田谷北支店で同僚だった派遣社員。誘われるがまま夜の世界へ足を踏み入れ、元子の強力なライバルに急成長すると、異常なまでに元子を敵視し、あらゆる手段を講じて営業を妨害した。今作でもすさまじい敵対心は健在で、金沢でホステスとして再出発した元子に“ある嫌がらせ”をするため、はるばる東京からやってくる。
高畑さんが演じる「楢林クリニック」の看護師長で、院長・楢林謙治の愛人でもあった中岡市子。今回は、物語冒頭で登場し、出所してきた元子が働き始めたスーパーでたまたま出会い、声をかける。市子の登場は、元子の決断に大きな影響を与えるという。
また、高嶋さんが演じた「上星ゼミナール」の理事長・橋田常雄は、金沢で思いがけず元子と再会。橋田は、彼女を神代グループCEO・神代周吾(渡部篤郎さん)に紹介し、再び夜の世界へと復帰させ、のちに思いもよらぬ運命をたぐり寄せることになる。
「黒革の手帖」は、1978~1980年に「週刊新潮」(新潮社)で連載された松本清張の人気小説(新潮文庫)。派遣社員として勤めていた銀行から1億8000万円を横領した原口元子が、その金と借名口座のリストを記した“黒革の手帖”を盾に東京・銀座に自身のクラブ「カルネ」をオープンさせ、夜の世界でさらにのし上がろうとする……というストーリー。これまで何度も実写化されたが、2017年に武井さん主演の連続ドラマが放送され、人気を博した。
今回のスペシャルは、清張の短編小説「拐帯行」が原作で、連ドラ版の最終回で逮捕された元子が、刑期を終えて出所した3年後が舞台。刑期を終えたものの、生活をなかなか軌道に乗せられない元子は、自分の過去を知る人物がいない土地で新しい人生をスタートさせたいと考え、金沢へ旅立つ。そこで、黒革の手帖と因縁を持つある人物から、総売り上げ1000億円を誇る神代グループCEO・神代周吾を紹介され、彼が経営する高級クラブ「アルテローズ」でホステスとして働き始めることになる。そんな時、森村隆志という男が「アルテローズ」に現れる。森村との出会いが元子の人生を大きく動かしていく……。2021年1月7日午後8時から放送。
仲さん、高畑さん、高嶋さんのコメントは以下の通り。
久しぶりの「黒革の手帖」、久しぶりの波子、とても懐かしい気持ちで演じました。3年たっても波ちゃんは変わってなかったですね。わざわざ元子に嫌がらせをするためだけに、東京から金沢まで出かけていく……冷静に考えると、その行為のほうがムカつきますよね(笑い)。だって、カッとなってさっと行けるような距離じゃないですよ、金沢って。向かっている途中で「やだ、私ったら恥ずかしい」ってならなかったのかしら……。でもそれくらい積もり積もった恨みと執念はさすがだな、と思いました。そして、波ちゃんがまだちゃんと現役で、夜の世界にいたこともうれしかったです。
武井さんとは今回はちょっとしかご一緒できなかったんですけど、美しさが増していましたね。3年という時間は流れているのですが、対峙(たいじ)すると不思議とすぐに波子と元子になるんです。元子さんも3年前より語り口やたたずまいが大人になっていたような気がしました。
わざわざ金沢まで元子にケンカを売りに行く相変わらずな波ちゃんですが、普段はどんなお店でママをしているのかな、とか、またランボルギーニねだってるのかな、とかそんなことにも思いをはせながら楽しんでいただけたらうれしいです。
「黒革の手帖」は大好きな作品なので、またスペシャルドラマがあることがとてもうれしかったですし、ドラマの幕開けに出演させていただき、ありがたいです。武井咲さんは、ちっとも変わらず、ママになったのに疲れも見せずキラキラと……相変わらずキレイでした!
皆さ~ん、「黒革の手帖」! 帰って来ましたよ! 女の執念はドラマチックです。
こうして「黒革の手帖」の続編に呼んでいただけたことは大変光栄なことです。久しぶりに橋田を演じるのは、懐かしの我が家に戻ってきたような感覚があります。そして、なんといっても、ますますすごみのある元子を演じられる、武井さんとお会いできたのがうれしかったです。
今作も台本がとても面白くて、作品と役に取り組みやすかった気がします。物語の中に橋田がすごく自然に存在していて、セリフもすぐに入ってきましたので、すぐにそれを“工夫する”という作業に入れました。
3年たっても相変わらず橋田は粘着質な男です。そこの部分だけは絶対に残そうと思っていましたし、武井さん自身にも、「近寄られたくない!」と思われるくらいのリアリティーを出せればと思いながら臨みました。連ドラに続いて、またも元子と橋田の“組んずほぐれつ”なシーンがあるので、ケガにだけは注意をし、“安心感の中のお化け屋敷”のような感覚で表現できればと思っています。
金への執着と元子への征服欲にまみれた橋田は、自分の欲を達成するためには他人がどうなろうと知ったこっちゃないという男。そんな男が今回どんな動きを見せ、そしてどんな運命をたどることになるのか、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
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