恋する母たち:最終回でも期待!? “山下のり子”森田望智、“斉木由香”瀧内公美 強烈キャラを振り返る

ドラマ「恋する母たち」で山下のり子役を演じる森田望智さん(C)TBS
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ドラマ「恋する母たち」で山下のり子役を演じる森田望智さん(C)TBS

 12月18日の放送で最終回を迎えるドラマ「恋する母たち」(TBS系、金曜午後10時)。木村佳乃さん、吉田羊さん、仲里依紗さん演じる3人の母たちの恋の行方に注目が集まるが、忘れてはならないのが、物語のスパイスとなった一癖も二癖もあるキャラクターたち。森田望智さん演じる山下のり子は、最終回の予告動画に登場し、「山下のり子キター!」「楽しみ~」と期待の声が上がっている。最終回の放送を前に、強烈キャラを振り返ってみたい。

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 ◇“山下のり子”森田望智の怪演が話題に

 ドラマは、女性週刊誌「女性セブン」(小学館)で2017年から今年7月まで連載された柴門ふみさんの同名マンガが原作。同じ高校に通う息子を持つ3人の母たちの恋愛と友情を描いたラブストーリー。

 まずは、森田さん演じる山下のり子を挙げたい。劇中での大暴れが話題となり、フルネームで役名を覚えてしまった視聴者も多いのではないだろうか。そんなのり子は、新人弁護士。仲さん演じる蒲原まりの夫・繁樹(玉置玲央さん)が妻帯者と知りながらも、男女の関係になる。第3話では、繁樹とのり子の衝撃的な会話が、まりのスマホに送られてきたことで、まりとのり子が“直接対決”することに。

 のり子は、あのメールは「ジョークだった」と言い張り、悪びれもせずに、「奥様は蒲原先生にふさわしいのかしら?」「まあ、ああいうユーモアは奥様にはハイレベルだったのかもしれませんけど」などと言い放った。

 この森田さんの演技に、視聴者からは「怪演」「森田望智さんの演技力がすごすぎて、憎たらしいったらありゃしない」「森田望智、若いのにライバル役として最高な仕事しててすごい」など、森田さんを絶賛するコメントであふれた。

 ◇出てこないとつまらない! “山下のりこ待ち”する視聴者も

 まりと繁樹を別れさせようと、まりに嫌がらせをするが、それが原因で繁樹から別れを切り出され、蒲原法律事務所をクビになってしまったのり子。第4話では、まりと繁樹が温泉旅行中、のり子から繁樹に連絡が入るシーンが登場した。

 のり子は「死にます。」とメッセージを残しており、慌てて繁樹が電話すると、のり子は「先生~? 私ね~、お薬いっぱい飲んじゃいました~」と話す。繁樹が「いまどこ?」と聞くと、のり子は「言わな~い。じゃあね~先生、ばいばーい」と電話を切った。

 第6話では、のり子の裏切りにより、繁樹が政治資金流用の指南役だったと週刊誌に出てしまう。週刊誌に出たことで、蒲原家の自宅に報道陣が取材に来るなど、騒ぎとなる中、のり子は繁樹に電話し、「ぜ~んぶしゃべっちゃいました」と告白。「『情熱人生』見ていたら、ムカついたんで。私だけ置き去りにして妻と娘に囲まれてデレデレして。第2弾でもっとズタボロにしてあげますから。お楽しみに~!」と続けていた。

 のり子が登場するたびに、SNSで話題を集めており、「森田望智ちゃんの演技が上手すぎて、世の奥さんたちに嫌われてしまうんじゃないかと心配になってしまう」という意見も出るほどだ。回を重ねるにつれて、“山下のりこ待ち”をする視聴者も登場している。

 ドラマを手がける磯山晶チーフプロデューサーは、森田さんについて「最初は『のり子ムカつくー!』って思っていた視聴者に回を追うごとにどんどん『でも、出てこないとつまらない!』と思わせる存在感、キャラクター作りが素晴らしいです」と話している。

 ◇「嫌な女の演技」 瀧内公美演じる斉木由香

 次に挙げたいのは、瀧内公美さん演じる斉木由香。由香は、小泉孝太郎さん演じる斉木巧の妻だったが、木村さん演じる杏の夫・慎吾(渋川清彦さん)と駆け落ちして失踪。与論島で記憶喪失になった慎吾と別れ、斉木とも離婚して別の男性と結婚している……という役どころ。

 第4話では、斉木に「結婚を前提に付き合ってほしい」と言われた杏のもとを、由香が訪れる場面が描かれた。由香は、「これを渡そうと思って来たの。慎吾があなたに送ったお金。与論に逃げてから、慎吾ずっと帰りたがっていたの。やっとホテルに仕事見つけた途端、置いてきた妻と息子に生活費を送りたいって言い出したのよ」と金を手渡す。

 「この前、たくちゃんがやたら石渡杏さんの話するから、なんか変だな~と思って、『え? あんたたちデキてんだ?』ってカマかけてみたの。そしたら真っ赤になっちゃって。今度結婚する相手、大金持ちのおじいさんだから、そんなお金もいらないし、これでチャラってことにして?」と告げて……という展開だった。

 第5話では、杏が見ている前で、わざと巧にくっついてみせたり、杏が由香が働くクラブを訪れるシーンでは、由香が「『金持ちのじいさんと再婚する』なんて言ったっけ? 覚えてないわー」と言い放つ。「好きなのね? タクちゃんのこと?……でもあんた子供いるでしょ?」などと話す展開だった。

 SNSでは、「瀧内公美さんパンチのある役ハマってる」「すっごい嫌な女の演技上手 褒めてる!」「意地悪な女役、男を振り回しそうな役やらせたらホントうまい」といった声が上がった。

 瀧内さんといえば、昨夏放送のドラマ「凪のお暇」(TBS系)でも、“嫌な女”を演じたことでも知られている。瀧内さんが演じたのは、黒木華さん演じる主人公・凪が務めていた会社の同僚・足立心。凪に対して、無意識かつ笑顔で雑用を押し付けており、凪が会社を辞めた原因になったが、自分ではそれに気づいていない……という役どころで、そのリアルな演技が印象に残っている視聴者も多いのではないだろうか。

 昨年公開された主演映画「火口のふたり」で、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、キネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞に輝くなど、その高い演技力が評価されている。今年放送の「恋はつづくよどこまでも」(同局系)では、上白石萌音さん演じる主人公・七瀬の頼れる先輩ナース・石原こずえを演じた。

 今クールでは、テレビ東京のドラマ「共演NG」にも出演。斎藤工さん演じる市原龍の秘書的存在の宣伝プロデューサー・与謝野・マウリシオ・リリカを演じており、「恋する母たち」の由香とのギャップも注目を集めた。そんな瀧内さんが演じた由香も、物語のスパイスとなったのではないだろうか。

 視聴者からは、「森田望智さんと瀧内公美さん主演でそれぞれスピンオフ作って!」という意見も上がるなど、ある意味で愛されキャラ(?)でもあった山下のり子と斉木由香。最終回ではどんな展開となるのか。楽しみにしたい。

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