吉岡里帆:中井貴一版「華麗なる一族」出演 “銀平”藤ヶ谷太輔と縁談する万樹子に 美村里江、松本穂香、福本莉子も

4月18日スタートの「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演する(前列左から)藤ヶ谷太輔さん、内田有紀さん、中井貴一さん、麻生祐未さん、向井理さん、(後列左から)吉岡里帆さん、要潤さん、美村里江さん、松本穂香さん、福本莉子さん、笹本玲奈さん(C)WOWOW
1 / 2
4月18日スタートの「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演する(前列左から)藤ヶ谷太輔さん、内田有紀さん、中井貴一さん、麻生祐未さん、向井理さん、(後列左から)吉岡里帆さん、要潤さん、美村里江さん、松本穂香さん、福本莉子さん、笹本玲奈さん(C)WOWOW

 女優の吉岡里帆さんが、俳優の中井貴一さん主演で、2021年4月18日から放送されるWOWOWの連続ドラマ「連続ドラマW 華麗なる一族」に出演することが12月21日、分かった。美村里江さん、松本穂香さん、福本莉子さん、笹本玲奈さん、要潤さんの出演も発表されたほか、原作の山崎豊子さんにゆかりがある三重県・志摩観光ホテルで撮影された万俵家の家族写真も公開された。

ウナギノボリ

 吉岡さんは万俵銀平(藤ヶ谷太輔さん)との縁談を受ける安田万樹子を演じる。万樹子は関西財界の重鎮・大阪重工の安田太左衛門の次女。銀平に好奇のまなざしを向け、幸せな結婚生活を夢見て縁談はトントン拍子に進められるが、万俵家の闇を知るという役どころ。

 美村さんは万俵家の弟や妹の幸せを願っている長女の美馬一子、松本さんは大介(中井貴一さん)、相子(内田有紀さん)による閨閥(けいばつ)結婚を強引に進められる中、学生時代から顔見知りの一之瀬四々彦にひかれていく次女の万俵二子、福本さんは好奇心旺盛な学生・万俵三子に扮(ふん)する。

 笹本さんは、相子を快く思っておらず、大介と鉄平(向井理さん)の冷めきった親子関係に疑問を持っている鉄平の妻・万俵早苗、要さんは大介に大蔵省の情報を提供している一子の夫・美馬中を演じる。

 「華麗なる一族」は、WOWOWの開局30周年記念番組の一つとして制作。原作は山崎豊子さんの同名人気小説(新潮文庫)で、1974年に山村聰さん主演でテレビドラマ化。同年、佐分利信さん主演で映画化され、さらに2007年にはTBS系「日曜劇場」で木村拓哉さん主演でテレビドラマ化された。

 物語は日本が最も輝いていた時代、高度経済成長期が頂点を極め、その金字塔である大阪万博を間近に控えた状況を背景に、富と権力獲得への手段として、関西の財界で閨閥を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、その一族である万俵家の繁栄と崩壊を全12話で描く。脚本はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や「連続ドラマW 沈まぬ太陽」などの前川洋一さんが担当。大ヒット映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」などの西浦正記さんがメガホンをとる。

 「連続ドラマW 華麗なる一族」は、WOWOWプライムで4月18日から毎週日曜午後10時に放送。第1話は無料放送。

 ◇出演者のコメントは以下の通り(原文のまま)

 ・美村里江さん

 改めて原作を拝読して、学生時代に読んだ時よりも深く味わうことができました。それぞれ人間の持つ欲や業、さまざまにゆがんだ愛情はある時には滑稽(こっけい)でありつつ、かなしい。「主張」の強弱でいえば弱い長女一子ですが、平坦ではない万俵家の暮らしの中で彼女の内面に染み付いたものはなんだったのか……。共演者の方々との各場面が楽しみです。あの時代ならではの衣装・メーク、また男女観も含め、立体化を目指したいと思います。

 ・松本穂香さん

 「華麗なる一族」という、誰もが知っている作品に参加させていただけることは、身に余る思いではありますが、素晴らしい役者さん方からいろんなものを吸収し、私らしい二子を演じられたらなと思っています。二子という人は、自分自身の気持ちに正直で、時代の波にとらわれない、強い女性です。万俵家の中で交錯する愛情や憎しみ、絡み合う人間関係。そんな中でも二子は自分のあり方を忘れず、真っすぐに生きようともがきます。いつの時代も、自分の心から目をそらさず、自分自身の手で人生を選択していくことの大切さを、二子を通して感じています。人間の底にある感情が包み隠さず描かれています。時に苦しい場面もあると思いますが、ぜひ「華麗なる一族」を、最後まで見届けていただけたらと思います。

 ・福本莉子さん

 50年の時を超えて受け継がれている名作の世界に参加し、そうそうたる共演者の皆様と一緒にお芝居をできる機会をいただけたこと、本当にうれしい気持ちと共に身が引き締まる思いでいっぱいです。私がまだ生まれる前の日本、今まで見たことや感じたことのない時代。台本を読み、息もつかせない展開にとても衝撃を受けました。豪華けんらんな高度経済成長期を感じさせる撮影セットや衣装、ヘアメークに心躍らせながら撮影しています。三子は万俵家の三女で、作中で唯一といえるぐらい自由で何にもとらわれていない純粋な女の子です。重厚な人間ドラマの中で、ポジティブな存在として明るく、そして何よりも楽しく華麗なる一族の一員としてこの時代を生きられたらなと思います。

 ・吉岡里帆さん

 山崎豊子さんの不朽の名作「華麗なる一族」に出演するということ。手汗握る緊張感もありますが、脚本を読み進めていく手は素直で「早く続きを、どうして? それから?」と高揚感の方がうんと強く胸の高鳴りを感じました。万俵家の一員として、このうねり続ける家族の絵の中に私も真っ向から挑もうと思っています。そして皆様には、この恐ろしく不気味な一族を安全な場所からのぞき見ていただけたらなと思います。

 ・要潤さん

 この仕事を始めてからいつかは山崎先生原作のドラマに参加してみたいと、胸に秘め今日を迎えてきました。個人的な話で恐縮ですが、(2021年1月に)俳優人生20年という節目を迎え、このような身に余る大役をいただけることに大変身が引き締まる思いと共に、これまでの自分の芝居をようやく褒めてあげられるのかな、と思います。俳優人生の1つの集大成として美馬中を演じていきたいと思っていますので、たくさんの方にご覧いただけたら幸いです。

 ・笹本玲奈さん

 「華麗なる一族」の一員としてこの作品に参加できとてもうれしく思っております。小説もこれまでに映像化された作品も見させていただいているので、一族に自分が入れることが本当に幸せで、いまだに不思議に感じるほどです。時代背景や山崎豊子さんの原作の世界観にしっかりとなじめるよう、早苗役を大切に深めて参ります。

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事